830 穴のブレッドボードが 1 枚 64 円という安値で売られていたので、どんなもんかと買ってみました。
品質を簡単に検証した結果をご紹介します。
届いたブレッドボードの見た目
ぷちぷちが裏地に貼られた封筒のようなもので包まれてきました。段ボールできっちり梱包されていないのは中国からの荷物ではよくあることです。大事なのは中身なので、まずは商品の外観を見てみましょう。
下 6 枚が 830 穴ブレッドボード(1 枚 64 円)、上 2 枚は 400 穴ブレッドボード(1 枚 44 円)です。表面は綺麗で、特に気になる箇所は見当たりません。
一般的な商品と同様、裏には 1mm 厚くらいの両面テープが貼られています。良く見てみると剥離紙の端が剥がれかかっていたり、シワが入っていたりして、お世辞にも綺麗な状態ではありません。機能には影響しない場所ですが、ちょっと残念な感じですね。
穴の間隔精度
ここで致命的な問題が見つかりました。穴の間隔が 2.54mm ピッチと若干ズレているのです!
2.54mm ピッチのピンヘッダを取り付けた FPGA ボードを刺そうとした様子です。左端のピンを穴の中心に揃えると、右端のピンが若干ズレていて刺さりません。
ノギスで 60 穴の距離を測ってみると 150.8mm でした。1 穴あたり 2.513mm という計算です。規定値 2.54mm より 1.05% だけ短いことになります。6 枚ある 830 穴ブレッドボードのいずれも同様に短い作りになっているようです。400 穴ブレッドボードも同様です。
いやあ、これは酷い…… もちろん、5 ピン程度の部品なら問題無く刺さりますけれども、10 ピンを超えるような部品は刺しにくくなります。20 ピンだと無理に刺すと部品が破損するのではないかと思います。
部品の刺しやすさ
固すぎるということもなく、普通に刺さります。ジャンパワイヤも問題無く刺さりますし、いくつか検査したところでは導通もちゃんとしています。
一つ注意すべきは、830 穴ブレッドボードの方の電源ラインが中央で分断されていることです。赤青で表示される電源ラインの両端が繋がっていないということです。半分ずつに絶縁されています。良く見ると赤青の線が真ん中で切れていることが分かるでしょうか。その通りに絶縁されています。
総評
用途により使えないこともないと思いますが、一般にはお勧めできない商品であることが分かりました。ピッチの精度が致命的に悪いです。
お勧めできるものなら URL を目立つように記載するつもりでしたが、そうではなかったのでここでひっそりと案内しておきます。……もしかしたら違うロットなら良い精度のものが来るかもしれませんからね…… https://ja.aliexpress.com/item/1005003220209568.html?gatewayAdapt=glo2jpn&spm=a2g0o.order_list.0.0.21ef585aLPcUuk
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uchan
さんが
2022/01/24
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編集
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(メッセージ: 初版)
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uchan
さんが
2022/01/24
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(メッセージ: 誤字修正)
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