導電スポンジといえば静電気から IC を守るための黒いスポンジです。
部品屋さんで IC を買うとほぼこれに刺さっているので、小さい破片が貯まります。
いろいろな導電スポンジの抵抗値を比べてみました。
測定方法
導電スポンジの抵抗値の正しい測り方は分かりません。
今回は、約 1cm の間隔でテストリードを刺したときの抵抗値を測ってみました。
かなり適当な計測なので、参考程度にお願いします。
測定の様子を示します。図のようにスポンジを細く切って、1cm の間隔でテストリードを指します。抵抗値が安定したところで写真を撮りました。(もちろん、金属製の定規に触れないように置いてあります)
結果
手元にあった雑多な導電スポンジは数 100kΩ~数 MΩ の範囲で分散していました。
HOZAN の導電スポンジは 35kΩ 程度と、他の導電スポンジより低い抵抗値でした。
以下に結果一覧を示します。
品名 | 抵抗値 |
---|---|
HOZAN ESD フォーム F-7 | 35kΩ |
導電スポンジ A | 0.28MΩ |
導電スポンジ B | 0.29MΩ |
導電スポンジ C | 0.50MΩ |
導電スポンジ D | 1.6MΩ |
導電スポンジの抵抗値についてちょっと調べたら 帯電防止性と導電性 という記事が見つかりまた。
この記事によれば 10^5=0.1MΩ~1000MΩ は「静電気を緩やかに逃がす静電気拡散性」、0.1kΩ~0.1MΩ は「静電気を素早く逃がす導電性」だそうです。
したがって HOZAN F-7 は導電性、他の雑多な導電スポンジは静電気拡散性がある、と言えると思います。
IC を保護するという観点でどの程度の抵抗値が理想なのかはよく分かりませんが、この中だと HOZAN のスポンジが最も静電気を逃がしやすいのかなと思います。
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uchan
さんが
2021/10/10
に
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をしました。
(メッセージ: 初版)
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uchan
さんが
2021/12/07
に
編集
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