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tnksoft が 2021年02月26日21時11分20秒 に編集

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ゲーム機・Xbox360の初期モデルに組み込まれているゲームコントローラーのレシーバーモジュールはUSBとほぼ互換があるため、この部品を活用することで、Windowsで動作するXbox360ゲームコントローラーレシーバーを自作できます。 ![ジャンクXbox360](https://camo.elchika.com/25cdc8650887ddef5b62e4bb736cc770ce1df21a/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f30643332323630312d336233622d346635642d623264382d326430656436306631336331/) 電源やDVDドライブが故障していて動作しない、いわゆるジャンク品を調達し、これを分解していきます。フリマサイトでなくても、「何でも買い取る」を謳っているリサイクルショップでなら、500円ほどで手に入ります。 ![上蓋の取り外し](https://camo.elchika.com/0edc34a6ad007dd191bdd5654f943455411221f3/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f36613534393131342d336564622d346161662d613333342d366639313334363461366337/) ハードディスクを収納する部分の蓋を開け、外箱を固定している爪を外し、内側の箱を取り出します。 ![本体の分解](https://camo.elchika.com/4ae811867f2028c19b0a1322cde83121edeb6be4/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f62623432323938362d333539662d343836662d626164652d643738613034323435613433/) 電源ボタンの真裏にある基板にレシーバーモジュールが組み込まれています。この基板の写真右下にあるコネクターがUSBにつながっているので、100円均一などで買ってきたUSBケーブルをはんだ付けしていきます。 ![レシーバーモジュールの取り出し](https://camo.elchika.com/0222c6723d6f1cdcf72d1034f95e6b28a3a255d8/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f33613730663438372d376330622d346334362d393530392d636230303831636237346133/) 気をつけたいのが、モジュールに通すべき電圧は3.3Vで、USBの5Vよりも低いという点です。 ![モジュールのピン構成](https://camo.elchika.com/b452db28f0216a811b33160a585421ba38dd5b67/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f31386566303366662d313864332d346265622d623335662d653563343830386238383339/) 3.3vツェナーダイオード(1N4728A)やレギュレーターを間に挟んで、必ず電圧を下げた状態で通電させましょう。 ![USBプラグの接続](https://camo.elchika.com/57300a83f93f2ec71e4070bf19f6d94852098847/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f30323962306565392d333737612d343364352d383465622d326263653463356166363762/) これだけでパソコンからはUSB機器として認証することはできます。が、コントローラーとのペアリングにはさらに改造が必要です。 USB接続ピンの下は、シリアル通信のピンが割り当てられており、ここに信号を送ると電源ボタンのランプの制御や、ペアリングモードにすることができます。 ![モジュールのピン構成(2)](https://camo.elchika.com/d41ca193ccc07749214f96d99692263f5400e1a4/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f66353737316432372d373137392d346635642d623630622d646639613236386564303363/) では、この信号をArduinoを使って送ってみましょう。下の回路図にように、電源ピンをArduinoのD2ピンに、その電源ピンの隣のピンをD3ピンに、5つあるうちの中央のピンをD4ピンに接続します。また、10kΩのプルアップ抵抗をシリアルピンに追加しておきます ![回路図](https://camo.elchika.com/819f8174ffd994013fa5faac2b54f0f986e91ed4/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f64386334656337622d343736312d346531352d613061362d393235663739386364663539/) ![Arudinoとの接続例](https://camo.elchika.com/535b47fb89ee6d8139b720853a368eded1daa8db/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f61376265323161352d393439392d346134612d396362622d376264353836353833303533/)

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こちらより[Arduinoのスケッチ](https://www.tnksoft.com/reading/hardware/general/8320/xbox.ino)ダウロードして、プログラムを書き込みます。

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投稿者が[Github Gist](https://gist.github.com/TNKSoftware/f41c233eb52ba76aecffa74f25bdcf04)で公開しているArduinoのスケッチパソコに保存して、このプログラムを書き込みます。

![ペアリングの動作確認](https://camo.elchika.com/73625121e7f45e910d1621b118d6e99d2540fab5/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f37376433616230332d306533352d343232632d613337342d373738396539623435383366/) レシーバーモジュールやArduinoに問題がなければ、電源ボタンを押すことで、Arduinoからペアリングのための信号が送信され、ペアリングができるようになります。 Windows 7や、少し古いWindows 10ならこのままいけるのですが、比較的新しいバージョンでは、OSによるデバイスドライバーの識別がより厳格になったことにより、正しいデバイスとして認識してくれないことがあります。 ![不明なデバイス](https://camo.elchika.com/86938749a9b813e9921c2797d02f83d4cc7191e5/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f37623466393331322d316435652d343566642d613364652d3734653734373866326638372f38353164356432642d663235632d343965332d383663632d353466346230323766396333/)

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ハードウェア制作の範疇から外れてしまいますので、ドライバーを認識させる方法は別記事にまとめてあります。詳しくは[こちら](https://www.tnksoft.com/reading/hardware/general/8266.php)をご覧ください。

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ハードウェア制作の範疇から外れてしまいますので、ドライバーを認識させる方法は別記事にまとめてあります。詳しくは[投稿者のブログ](https://www.tnksoft.com/reading/hardware/general/8266.php)をご覧ください。