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[meyon's STUDY](https://meyon.gonna.jp/study/electronic/12530/)

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## 「オペアンプで温度センサ用 DC 増幅器を作る」 汎用オペアンプ LM358 を使用した温度センサ LM61C 用の直流増幅器です。0~50℃ のアナログ信号をArduino UNO(R3) へ入力します。 ![LM61C用 直流増幅器回路図](https://camo.elchika.com/52e7852dd9038f0958fe8f037e474767d067d780/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f30303433323039312d383534312d343463312d383534332d3263626436363135383430652f34303462353133392d303161312d346665652d626462632d316433343763393337363430/) [https://meyon.gonna.jp/study/electronic/12530/](https://meyon.gonna.jp/study/electronic/12530/)

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### 温度センサ出力 温度センサ LM61C の出力電圧は、温度 -30℃ のとき +300mV、+100℃ のとき +1600mV で、1℃ あたり 10mV の検出感度です。したがって、温度を $T$ [℃] とすると出力電圧 $V_I$ [V] は、 $$V_I=0.01 \cdot T+0.6$$ の式で表されます。 ### 増幅率とバイアス電圧 Arduino UNO (R3) の AD コンバータの分解能は 10 ビット、入力電圧は 0~5V です。そこで、0~50℃ の温度信号を 0.5~4.5V の電圧にして入力することにします。 LM61C から出力される電圧は 0℃ のとき 0.6V、50℃ のとき 1.1V です。これを 0.5~4.5V にするので増幅率 $G_V$ は、 $$G_V= \frac{\Delta V_O}{\Delta V_I}=\frac{4.5-0.5}{1.1-0.6}=8$$ 出力電圧 $V_O$ と入力電圧 $V_I$ の関係式は、 $$V_O=8 \cdot V_I-4.3$$ となるので、出力電圧 $V_O=0$ のときの入力電圧 $V_I$ $$V_I= \frac {V_O+4.3} {8}=0.54 \space [V]$$ がバイアス電圧となります。 ### AD コンバータの出力数値と温度算出式 増幅回路から出力された 0.5~4.5V の電圧 $V_O$ を Arduino UNO (R3) のアナログピンに入力します。AD コンバータの LSB (最小分解能) は 5/1024 ですので、デジタル変換された数値 $DV$ は、 $$DV=\frac{1024} {5} \cdot V_O$$ これに上の式を代入して温度 T [℃] を求めると、 $$DV=16.384 \cdot T+102.4$$ $$T= \frac {DV-102.4} {16.384}$$ Arduino UNO (R3) のスケッチでこの式を計算すれば、温度が算出されます。 回路定数計算、サンプルスケッチ、調整方法などについては [meyon's STUDY](https://meyon.gonna.jp/study/electronic/12530/) を参照ください。