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denden2020 が 2021年01月30日19時28分15秒 に編集

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点字(のような突起)を読み取り文字入力してくれるシステム

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秋葉原2021

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## きっかけ 学校の授業で「入出力を備えたデバイスの製作」というお題を与えられて思いついたデバイス。 点字によるガイダンス(最近では書籍なども)は多いですが、点字は習得の壁が高いこと、手袋などをしていると読み取れないことなど困難な点があります。そこで点字の上をスライドさせるだけで読み取れ、さらにキーボード代わりにPCに入力できちゃうデバイスを作りました。 ## 製作時間 電子工作初心者2人組でしたが、30時間程度で完成しました。**初心者でもかなり手軽に作れる**デバイスと言えるでしょう。 ## レシピ ### 材料 全部で7000円程度で作れるかと思います。 - Arduino Leonardo (キーボードとしてかなり手軽に使えます!) - 基板用の材料 サイズはLeonardoと同じ程度(LeonardoはUNOなどと同サイズです。) 弊校には**基板加工機**があり、**Eagle**で作製した回路図を元に自作基板を作りました!配線自体は単純なので、一般のユニバーサル基板等でも十分です。 - マイクロスイッチ 今回の主役。レバーがついているので、水平面をスライドさせると、突起の部分でのみ滑らかにスイッチをONさせられます。 ![スイッチのイメージ](https://camo.elchika.com/eaf2e47d544d6ccad8828d580c4d169c55403c30/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f61653263356666342d373263362d346663332d613939382d3836316234356238303537322f38386133663032322d383230352d343861622d383038652d336265313230656435396265/) - 外箱 [Box Designer](https://boxdesigner.connectionlab.org/)というサイトで展開図を設計・DLし、**レーザーカッター**でアクリルを切り出して箱を作れます。(こちらも弊校に機械がありました。3Dプリンター、最低限木の板の接着などでも十分役目を果たせます。) - その他 Leonardoと基板を接合するピン、スイッチを止めるネジ、USBケーブル、スピーカー(電子音を発生させるため)など ### 設計法 1. マイクロスイッチは3つ並べます。これにより、3行ある点字列のぞれぞれを読み取れます。 2. スイッチが押されたら1,押されていなければ0を返すようにして、どの位置のスイッチが1,0だったかを把握します。(ここは点字のパターンを条件分岐で網羅していきます。単純作業的ですね) 3.回路はいたって単純で、Arduinoのプルアップを使うことで、各スイッチにArduinoピンとGNDに繋げる配線をつけるだけです。 4. マイクロスイッチは、もともと空いている穴にネジを通すことで位置を揃えます。ネジは外箱に取り付け、箱との高さが揃うようにします。内径は3mm程度でした。 *スイッチのレバーは押下時に水平よりも沈みます。そのため、**すこし斜めにつける**のがコツです。 全体の設計図はこのような感じです。 ![全体図](https://camo.elchika.com/6df99b1a6335917cfd3f8e0fb3346fd6d9eb2eec/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f61653263356666342d373263362d346663332d613939382d3836316234356238303537322f64623163306535652d396335382d346530382d393166312d376532636337393339376430/) ## できなかったこと 「点字(**のような突起**)」と書いてあるように、実際の点字のサイズ(幅・高さ)は読み取れません。これは後述する機構上、スイッチの大きさやストロークがボトルネックになってしまうためです。 しかし、より小型なスイッチがあれば、同じ機構で点字の突起も読み取れるようになるでしょう。 ## 感想 はんだをつけたことすら2,3回しかない電子工作超初心者たちが作りました。学校の豊富な機材に助けられた側面はありますが、ごく簡単に一つのデバイスを作ることができました。次はもっと実用的なモノを作ってみたいですね。