mash3-gt が 2024年01月31日08時54分57秒 に編集
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spresense2023_camera_共同編集
【SPRESENSE】で作るオリジナルカメラ。ここから始める!
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ILI9341
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# 1. 背景
最近はフィルムカメラやインスタントカメラなど少しレトロなものが流行のようです。高精細な写真は鮮やかで引き込まれる良さがありますが、敢えて画質を落とした写真にも特有の味わいを感じるものではないでしょうか。そこで、今回はSPRESENSEを使用して少しレトロな写真(?)が取れるトイカメラを作ってみました。お手製カメラを作って、この世に1台しかないカメラでこの世界を切り取りたいという方の参考になればと思います。
スマホで一眼レフのように高精細で綺麗な写真を撮れるようになった今日この頃ですが、インスタントカメラやフィルムカメラのように手軽さやエモさを特徴としたカメラもじわじわと人気を集めているようです。敢えてひと手間をかけるのも楽しみの一つということでしょうか。 そこで、今回はひと手間かけて自分のオリジナルカメラを作って楽しむ際の基礎となる仕組みを作りました。この世に1台だけのオリジナルカメラを持って、街へ繰り出そうという方の一助になればと思います。
本活動は下記の2名で実施しました。 ・mash3-gt https://elchika.com/user/mash3-gt/?page=0 ・HasegawaRyo https://elchika.com/user/HasegawaRyo/?page=0
# 2. 用意したもの | 名称 | 概要 |
|:---:|:---|
|:------:|:---|
| SPRESENSE メインボード | Arduino 互換 ボードコンピュータ。 | | SPRESENSE 拡張ボード | microSDスロットやLCD(液晶ディスプレイ)等様々な インターフェースが使えるようになるもの。 | | ILI9341 | 液晶ディスプレイ | | Spresense HDRカメラボード | カメラモジュール |
| その他 | スイッチ、ビニール線 |
| その他 | microSD、スイッチ、ビニール線 |
# 3. 仕組み

 ※1~2:カメラとディスプレイの接続方法はSpresense公式の[3. Camera チュートリアル](https://developer.sony.com/spresense/development-guides/arduino_tutorials_ja.html#_camera_%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%92%E8%A9%A6%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%82%8B)をご参照ください。 Spresenseとその周辺部品を数点組み合わせることで、カメラの仕組みを作ることができます。5つのスイッチには、シャッターを切ったり4つのエフェクトを切り替える機能を割り当てています。

 このカメラはエフェクトなしを含む4つのパターンで撮影をすることができます。液晶ディスプレイにはカメラで撮っている映像をリアルタイムで表示しており、どのような写真が撮れるのかをモニターしながら撮影できます。図のように液晶ディスプレイの画面は左右に分割されており、左側に元画像と右側にエフェクトをかけた画像が表示されます。プログラムを書き換えて色々な自作エフェクトを試したいという方は、元画像とエフェクト画像を見比べながらオリジナルエフェクトが検討できます。シャッターを押すと、液晶ディスプレイに表示されている画像がbmp形式でmicroSDに保存されます。 | 撮影パターン | 使用例 | |:------:|:---| | ①エフェクトなし | シンプルな撮影をする | | ②モノクロ | レトロな情緒を楽しむ | | ③左右反転 | 自撮りをする| | ④画像ブレンド | お化けとツーショットを撮る| # 4. プログラム このカメラのソースコードは[こちら](https://github.com/mash3-gt/toy_camera_basemodel)にUpしています。 > ご参考  イメージバッファのピクセルデータはRGB565形式です。16ビットの割り当てはこのようになっており、RGBの値を調整することで、赤っぽいエフェクトをかけるなど色調の調整も可能となります。 # 5. デモ動画 カメラ動作時のデモ動画は[こちら](https://youtube.com/shorts/EeIk4egm-Mc?si=fytcLtJsPYADee8w)にUpしています。 # 6. 今後の予定&おわりに 今後はカメラ筐体の作製やエフェクトの追加などをしていきたいと考えています。高精細な写真撮影はスマホにお任せして、今回のようなオリジナルカメラでしか撮れない、ユニークな撮影体験ができるカメラを検討していきたいです。 これを機にオリジナルカメラを作ってみたいという方は、この記事の内容を参考にしていただければと思います。 # 7. 余談 「④画像ブレンド」の撮影パターンで出現するお化けの画像元データは、DALL-Eという画像生成AIによって作成されました。かわいいですね。 