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shigobu が 2022年12月19日09時31分09秒 に編集

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コンデンサマイクをミュート解除するスイッチの作成(トークバックボックス)

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コンデンサマイク

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ファンタム電源

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トークバックボックス

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プッシュトゥトーク

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# トークバックボックス 「トークバック」とは、アフレコスタジオ等のスタジオで録音ブースへミキサールームから指示を出すときに使うやつです。 たぶん。 トークバック機能は多くのミキサーに標準搭載されているんだけど、個別に構築したい場合にトークバックボックスを使用して外付けするんだと思う。 しらんけど。 # 動機 テレワーク中の会議等で、常時マイクミュートで話すときだけマイクミュート解除を行いたい場合が多々ある。その場合、マウスを動かしミュート解除ボタンに合わせてクリックする必要があるが、マウスを動かすのが面倒である。また、意図せずマイクミュートが解除されていて、独り言が聞かれてしまうことがある。そこで、物理ボタンを用意し、ボタンを押すとミュート解除出来るようなものが欲しいと思った。 # マイクミュート回路 マイクをミュートする方法は、ダイナミックマイクの場合は簡単でHOTとCOLDをショートさせればいい。ただ、普段使用しているマイクはコンデンサマイクで、HOTとCOLDには電圧がかかっていてそのままショートさせるのはまずいらしい。仕様上HOTとCOLDの電圧は同じだが、何らかの影響でHOTとCOLDの電圧が異なっていた場合にノイズが発生する可能性があるとか。 海外のサイトを含めて探したら、コンデンサマイクにも対応したミュート回路を見つけた。この記事の「XLR mic mute」の欄にある1つ目の回路を参考に進めることにする。 https://www.epanorama.net/newepa/2022/05/26/microphone-mute-switch-circuits/ # 使用部品 | 部品名 | 購入場所 | |:---|:---| | 押しボタンスイッチ(2極双投 オルタネート) | 千石電商 | | 押しボタンスイッチ(2極双投 モーメンタリ) | 千石電商 | | 電解コンデンサ 6.3V 2200μF | 千石電商 | | XLR オス 端子 | 千石電商 | | XLR メス 端子 | 千石電商 | | マイクケーブル | 千石電商 | | オムロン M16 表示灯 5V | 田中無線電気 | | USBmicroBコネクターパネル取付キット | 秋月電子通商| ## スイッチ スイッチは、オルタネートとモーメンタリを1つずつ使い、長く話す場合や話しながらPCを操作する場合はオルタネートスイッチを使い、短く話す場合はモーメンタリスイッチを使うようにする。また、通話可能状態を示すLEDも付けたいので、スイッチは2回路入(2極双投)のものを使用する。 ## 通話可能LED マイクミュートが解除されていることを示すLEDである。LEDを光らせるために、USBから電源を取ることにする。LEDには、オムロンのM16表示灯を使用した。以前、秋葉原のガードしたにある田中無線電気で購入した5V仕様のもの。店頭には5V仕様のものは置いて無いが、店員さんに言ったらその場で中のLED部分を5V仕様に交換してくれた。 # 回路図 ![マイクミュート回路](https://camo.elchika.com/056a0afc632aed98ae8543947b57cdc378a81c0e/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f33646436646464392d626266392d343865302d396437302d6134313133343436333130322f64643062306137382d363365392d343437652d613163352d376431626365393232373136/) スイッチの1番端子は、NC端子である。常時ミュートでスイッチを押すとミュート解除になる。 ![LED点灯回路](https://camo.elchika.com/2d43084430abdaac437ec32f8a034eabb4cd66c5/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f33646436646464392d626266392d343865302d396437302d6134313133343436333130322f64623964613639652d343038632d346565342d386161382d633466646432366439316130/) 回路図ではLEDと抵抗にしているが、実際にはオムロンの表示灯を使用した。 ## コンデンサの向き 2200μFもの大容量の場合、電解コンデンサを使用することになるが、電解コンデンサには極性がある。今回の回路では、位相の反転した音声信号の間に使用するので、電圧が反転しうる。しかし、マイクで使用する音声信号は小さく、ピークで1V程度らしい。一般に電解コンデンサの逆耐圧も1V程度あるらしい。したがって、今回の回路ではコンデンサの逆耐圧を信じて、両極性化をせずに使用した。回路図では、XLRの2ピン側をプラスとしたが、向きはどちらでも良い。 # 音質 参考にしたページには、「この回路は、シールドされた筐体内にある必要があります。」と書いてあった。ノイズの影響を受けやすいのだろう。ただ、金属ケースを加工する道具は持っていないので、プラスチック製でシールドもしていない百均タッパーに入れてみた。ノイズがひどい場合には、銅箔テープを内側に貼ればなんとかなると思った。しかし、ノイズはほとんど無かった。これは、XLR端子の接続がHOTとCOLDを使用したバランス接続であるからだろうか? 動画ここに置きたい # まとめ これで、オンライン会議が快適になった。マイクが生きているときは視覚的にわかりやすくなったし、意図せずマイクミュートが外れていることが無くなった。 次は、4極ミニプラグのマイク付きイヤホン用のやつも作ろうと思う。