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shigobu が 2022年12月24日18時18分45秒 に編集

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# トークバックボックス 「トークバック」とは、アフレコスタジオ等のスタジオで録音ブースへミキサールームから指示を出すときに使うやつです。 たぶん。 トークバック機能は多くのミキサーに標準搭載されているんだけど、個別に構築したい場合にトークバックボックスを使用して外付けするんだと思う。 しらんけど。 # 動機 テレワーク中の会議等で、常時マイクミュートで話すときだけマイクミュート解除を行いたい場合が多々ある。その場合、マウスを動かしミュート解除ボタンに合わせてクリックする必要があるが、マウスを動かすのが面倒である。また、意図せずマイクミュートが解除されていて、独り言が聞かれてしまうことがある。そこで、物理ボタンを用意し、ボタンを押すとミュート解除出来るようなものが欲しいと思った。 # マイクミュート回路 マイクをミュートする方法は、ダイナミックマイクの場合は簡単でHOTとCOLDをショートさせればいい。ただ、普段使用しているマイクはコンデンサマイクで、HOTとCOLDには電圧がかかっていてそのままショートさせるのはまずいらしい。仕様上HOTとCOLDの電圧は同じだが、何らかの影響でHOTとCOLDの電圧が異なっていた場合にノイズが発生する可能性があるとか。 海外のサイトを含めて探したら、コンデンサマイクにも対応したミュート回路を見つけた。この記事の「XLR mic mute」の欄にある1つ目の回路を参考に進めることにする。 https://www.epanorama.net/newepa/2022/05/26/microphone-mute-switch-circuits/ # 使用部品 | 部品名 | 購入場所 | |:---|:---| | 押しボタンスイッチ(2極双投 オルタネート) | 千石電商 | | 押しボタンスイッチ(2極双投 モーメンタリ) | 千石電商 | | 電解コンデンサ 6.3V 2200μF | 千石電商 | | XLR オス 端子 | 千石電商 | | XLR メス 端子 | 千石電商 | | マイクケーブル | 千石電商 | | オムロン M16 表示灯 5V | 田中無線電気 | | USBmicroBコネクターパネル取付キット | 秋月電子通商| ## スイッチ スイッチは、オルタネートとモーメンタリを1つずつ使い、長く話す場合や話しながらPCを操作する場合はオルタネートスイッチを使い、短く話す場合はモーメンタリスイッチを使うようにする。また、通話可能状態を示すLEDも付けたいので、スイッチは2回路入(2極双投)のものを使用する。 ## 通話可能LED マイクミュートが解除されていることを示すLEDである。LEDを光らせるために、USBから電源を取ることにする。LEDには、オムロンのM16表示灯を使用した。以前、秋葉原のガードしたにある田中無線電気で購入した5V仕様のもの。店頭には5V仕様のものは置いて無いが、店員さんに言ったらその場で中のLED部分を5V仕様に交換してくれた。 # 回路図 ![マイクミュート回路](https://camo.elchika.com/056a0afc632aed98ae8543947b57cdc378a81c0e/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f33646436646464392d626266392d343865302d396437302d6134313133343436333130322f64643062306137382d363365392d343437652d613163352d376431626365393232373136/) スイッチの1番端子は、NC端子である。常時ミュートでスイッチを押すとミュート解除になる。 ![LED点灯回路](https://camo.elchika.com/2d43084430abdaac437ec32f8a034eabb4cd66c5/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f33646436646464392d626266392d343865302d396437302d6134313133343436333130322f64623964613639652d343038632d346565342d386161382d633466646432366439316130/) 回路図ではLEDと抵抗にしているが、実際にはオムロンの表示灯を使用した。 ## コンデンサの向き 2200μFもの大容量の場合、電解コンデンサを使用することになるが、電解コンデンサには極性がある。今回の回路では、位相の反転した音声信号の間に使用するので、電圧が反転しうる。しかし、マイクで使用する音声信号は小さく、ピークで1V程度らしい。一般に電解コンデンサの逆耐圧も1V程度あるらしい。したがって、今回の回路ではコンデンサの逆耐圧を信じて、両極性化をせずに使用した。回路図では、XLRの2ピン側をプラスとしたが、向きはどちらでも良い。 # 音質 参考にしたページには、「この回路は、シールドされた筐体内にある必要があります。」と書いてあった。ノイズの影響を受けやすいのだろう。ただ、金属ケースを加工する道具は持っていないので、プラスチック製でシールドもしていない百均タッパーに入れてみた。ノイズがひどい場合には、銅箔テープを内側に貼ればなんとかなると思った。しかし、ノイズはほとんど無かった。これは、XLR端子の接続がHOTとCOLDを使用したバランス接続であるからだろうか?

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動画ここに置きたい

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@[youtube](https://www.youtube.com/watch?v=dg4WesGs2KI)

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スイッチの操作時にプツッと音が鳴るが、これはおそらくスイッチの操作音をマイクが拾ったのだと思われる。

# まとめ これで、オンライン会議が快適になった。マイクが生きているときは視覚的にわかりやすくなったし、意図せずマイクミュートが外れていることが無くなった。 次は、4極ミニプラグのマイク付きイヤホン用のやつも作ろうと思う。