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labubu が 2025年08月25日15時18分26秒 に編集

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四層基板の層構成をどう決める?3つの定番構造を徹底解説

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ルーターのメインボードや産業用制御基板など、多くの電子機器に採用される「4層基板」は、2層基板よりも信号配線と電源/GNDの分離が容易で、6層基板よりもコストを約40%抑えられるため、量産に最適な“コスパ王者”といえます。   しかし、多くのエンジニアがつまずくポイントが「層構成(ラミネーション順序)」です。コア材の位置を誤ると基板反りが発生し、プリプレグの選定を誤るとインピーダンス不良や層間剥離といった問題につながります。  ![キャプションを入力できます](https://camo.elchika.com/2fa0e47809a7f4c4e8c4622395451c3acad10ae0/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f34666233633536362d356530382d343236622d383333342d6134666266323035626632662f36303331336431302d346164632d343337622d386433312d383534303239333432303839/) 本記事では、四層基板の基本構造、ラミネーション設計の原則、3つの代表的な層構成パターンを詳しく解説し、実際の製造トラブル事例と改善効果も紹介します。   四層基板の基本構造とは?   四層基板は単純に「銅箔を4枚貼り合わせた板」ではなく、以下のような多層構造で形成されます。   コア材(Core):両面に銅箔が貼られたガラスエポキシ基材で、基板の厚みと剛性を決定します。   プリプレグ(Prepreg):接着剤の役割を果たします。加熱加圧により樹脂が流動し層を接着します。誘電率(Dk)の選択が信号品質に直結します。   銅箔(Copper Foil):配線形成に使用します。外層(L1/L4)と内層(L2/L3)に分かれ、厚みは通常1/2oz~2ozです。   標準的な構造は以下の通りです。   L1(外層銅箔) – Prepreg – コア材(L2/L3 銅箔) – Prepreg – L4(外層銅箔)   四層基板ラミネーションの2つの原則 1. 対称構造を守ること – 基板反りを防ぎます   上下層の厚みや材料が非対称だと、冷却時の応力差で反りが発生します。 例:上層に0.1mmのPrepreg、下層に0.2mmを配置 → 層圧後に反り1.5mm(規格値0.5mm以下)になります。   2. 信号層と電源層を分離 – ノイズ干渉を抑えます   L1/L4を信号層、L2/L3を電源 - GND層とするのが基本です。 Prepregが薄すぎると電源ノイズが信号に干渉し、誤り率が10⁻¹²から10⁻⁹に悪化する例があります。   四層基板の3つの代表的な層構成パターン ① コア材を中央に配置する「標準型」   構造: L1 – Prepreg (0.1~0.15mm) – Core (0.6~0.8mm, L2/L3) – Prepreg – L4   特徴:   最も対称性が高く、反りが少ない(≦0.3mm)です。   信号層とGND層の距離が均等で、インピーダンス誤差を±3%以内に抑えられます。   量産コストが安く、汎用性が高いです。  ![キャプションを入力できます](https://camo.elchika.com/cd8a994093f0884d0ade811749c5bc053cc85dde/687474703a2f2f73746f726167652e676f6f676c65617069732e636f6d2f656c6368696b612f76312f757365722f34666233633536362d356530382d343236622d383333342d6134666266323035626632662f62666536323837652d376632332d343533612d613435612d636535306261313364383161/) 用途: ルーター、TV、産業用制御基板などの一般電子機器に使用されます。   ② 薄コア+厚Prepregの「高周波型」   構造: L1 – Prepreg (0.2mm) – Core (0.4mm, L2/L3) – Prepreg (0.2mm) – L4   特徴:   信号と電源層の距離を確保し、クロストークを-30dBまで抑制します。   厚いPrepregにより放熱性も向上します。   基板厚が増加し、コストも上昇します。   用途: 5G RFモジュール、産業用センサー、高周波通信基板に使用されます。   ③ 薄コア2枚を積層する「高剛性型」   構造: L1 – Prepreg – Core A (0.3mm, L2) – Prepreg – Core B (0.3mm, L3) – Prepreg – L4   特徴:   曲げ強度が250MPa以上となり、自動車 - サーバー用途に最適です。   厚み調整が容易で(1.2~2mm)、幅広い用途に対応します。   製造難度が高く、コストも上昇します。  ​ 用途: 自動車ECU、サーバーボード、重量部品を搭載する基板に使用されます。   ラミネーション設計で注意すべき4つのポイント   Prepreg選定:高速伝送には低Dk材(例:Dk=3.8)を推奨します。25GHzで挿入損失を0.05dB/cm低減できます。   銅箔厚みの最適化:内層1/2oz+外層1ozとすることで、コストを10%削減できます。   層圧条件:加熱は2℃/minで段階的に昇温し、180℃で60分保持します。急加熱すると気泡発生率が増加します。   冷却工程:自然冷却を行うことで応力集中を防止します。翹曲不良率を8%から2%に改善できます。   まとめ:正しい層構成選びで良率を15%向上させます   ある産業用基板メーカーでは、非対称構造を採用した結果、歩留まりが85%に低下しましたが、対称型に変更後は100%を達成しました。   反り:12% → 2%   インピーダンス誤差:±8% → ±3%   クロストーク:-18dB → -30dB    結論 四層基板のラミネーションは「コア位置」と「Prepreg設計」が重要です。 標準型:汎用 - 低コスト向けに最適です。 高周波型:通信 - 5G用途に適しています。 高剛性型:自動車 - サーバー用途に向いています。 基板設計者にとって、層構成の正しい理解は不良削減とコスト削減の鍵になります。