uchan が 2021年12月26日22時32分21秒 に編集
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LED抵抗計算機
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電子工作に入門するとすぐ、LED の抵抗値を計算する必要に迫られがちです。「(電源電圧 - 順方向電圧) / 電流」ってやつですね。ただ、この式には順方向電圧などという得体の知れない概念が登場することもあり、入門者にとっては壁に感じるかもしれません。 そもそも、式はばっちり理解できるという方でも、自分が持ってる LED に果たしてどれ程の電流を流せばどれ程の明るさになるのか、分かっていますか?筆者はよく分かりません。分からないので、適当に「1mA くらい流せばいいかなー」というような雑な決め方をしています。先ほどの式では、○○Ω の抵抗を使えば □□mA 流れる、ということは分かりますが、**この明るさにするには何 mA 流せば良いか** という肝心なことは分からないのです! ## 装置の概要 LED に流れる電流を調整し、そのときの順方向電圧を計測します。計測した値を用いて、5V および 3.3V の電源で LED を光らせるのに必要な抵抗値を算出します。実際に動かしている様子が次の写真です。  赤色 LED を接続して適度な明るさに調整したところです。つまみを使って直感的に調整できます。明るさが希望のものになったら液晶ディスプレイを見ます。リアルタイムに計測された電流値と順方向電圧が表示されています。電流が増えるにしたがい、順方向電圧も少しずつ増加していきます。 液晶ディスプレイの 2 行目には算出された抵抗値が表示されています。左側の「5:」は 5V で LED を点灯させる場合に必要な抵抗値を意味します。右側の「33:」は 3.3V の場合です。 写真の場合、5V で 2.3mA 流すには 1421Ω の抵抗が必要であることを示しています。合ってるか計算してみます。 $$\frac{5-1.73}{1421}\approx0.002301$$ ということで完璧です。実際には 1421Ω などという中途半端な抵抗器は入手できませんから、近い値で入手しやすい抵抗値を選ぶことになります。 ## 他の色も試す 手元にあったいくつかの LED でテストしてみました。   つまみの位置を動かさない限り、同じ電流値に制御されるようになっています。LED をたくさんテストする場合に、電流値が固定されるので便利かもしれません。 ちなみに、発光しない普通のダイオードの順方向電圧も計測できます。  ## 回路とプログラム 参考までに回路図を示します。興味のある方は是非作ってみてください。  プログラムは需要があれば整理して公開しようかと思っています。欲しい方いましたらコメントください。 プリント基板も需要があれば製造してみたいな…… ## 動画 動作の様子を動画にしました。ご覧ください。 @[twitter](https://twitter.com/uchan_nos/status/1475072631145910277?s=20)