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EPROM

不揮発性メモリの一種。書き換えが可能かつ読み取り専用なメモリである。紫外線を照射することでデータを消去する仕組み。

概要

EPROMは、書き込み・消去可能なROMである。

「Erasable Programmable Read-Only Memory」の頭文字を取った単語で、不揮発性メモリなので電源を切ってもデータが消えないのが特徴。

強い紫外線を照射することでデータを消去できる仕組みのため、パッケージに窓を持つのが特徴。

書き換え可能な回数は約20回ほどで、データを書き込むときは専用機器を使って通常よりも高い電圧で書き込む。

データの読み出しは何度でもOK。

データを消去する際は全消去となり、一部のみを消去することはできない。また、紫外線を照射するので消去するたびに基板から取り外す必要がある。

書き込んだデータを保持するには遮光が必須である。太陽光に当て続けると3週間、蛍光灯に当て続けると3年くらいで消去されてしまう。パッケージの窓に遮光シールを貼るなどした場合、データは10~20年間保持できる。

また、X線でも消去可能だが、半導体が変質する可能性がある。

OTP EPROM

EPROMの窓に使われる石英ガラスは高価だったため、窓を持たないEPROMも存在する。窓のないEPROMはOTP EPROM(One-Time Programmable EPROM)と呼ばれ、一度書き込んだら消去できない仕様である。

参考