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IchigoJam

テレビとキーボードをつないですぐにプログラミングできる子ども向けプログラミング専用パソコン。開発はBASIC言語で行う。もちろん、大人も楽しめる。

概要

IchigoJamは子ども向けのプログラミング教材として開発された低コスト・低消費電力なマイコンボード

こどもパソコンとしてjig.jpが開発し、2014年4月1日に公開。当初は組み立てる前提の商品だったが、2014年7月からはプリント基板として販売している。現在、基板の販売はPCN(プログラミング クラブ ネットワーク)、ライセンス管理はjig.jpおよび子会社のB inc.が行う。

ファームウェアや回路図などが公開されているため、自作することも可能である。

IchigoJam検定

年4回、IchigoJamによるプログラミングの理解度や習熟度を測る検定試験「IchigoJam検定」を実施している。目的は、プログラミング教育への認知度向上や子どものやる気を引き出すことである。

特徴

電源を入れるとBASICが起動し、すぐにプログラミングできる簡単設計。ビデオ入力端子があるテレビならディスプレイとして使える。開発に別途パソコンを用意する必要がないのも特徴である。

数は限られているがIOを持っているので電子工作にも活用できる。デジタル入出力、アナログ入力、PWM出力、LED、ボタンを備えている。また、別売りのサウンダを接続するとBEEP音が出せる。

必要なもの

IchigoJamで遊ぶのに必要なものは、以下のとおり。

  • 本体
  • microUSBのACアダプタ
  • テレビ(ビデオ入力端子で接続できるディスプレイ)
  • キーボード

キーボードに関してはいくつか注意すべき点がある。

IchigoJamは内部の信号がPS/2である。そのため、使用できるキーボードはPS/2キーボードかPS/2対応の信号が出力できるUSBキーボードに限られる。USB信号のキーボードには対応していない。

また、ボードの世代によって端子が異なるのも把握しておきたい事柄である。IchigoJam初代・UはPS/2端子、IchigoJam T・IchigoJam S以降はUSB端子で接続するので、PS/2キーボードをTS以降で使う場合はPS/2-USB変換アダプタ、PS/2対応USBキーボードを初代Uで使う場合はUSB-PS/2変換アダプタが別途必要になる。

PNCが販売しているキットであれば、対応キーボード込みで購入できる。

プログラミング言語

IchigoJamでは、BASICという初心者向けのプログラミング言語「IchigoJam BASIC」を採用。BASICは高度な知識のいらない言語で、誰もがプログラミングを体験できる。

色は白黒2色のみ。グラフィック表示はできないが、拡張基板「PanCake」を使うと、カラーグラフィック表示ができる。

IchigoJam BASICは整数BASICを基礎としており、以下のような特徴を持つ。

  • 2バイト符号付き整数(-32768~32767)が使用できる
  • 変数はA~Zまでの26個と配列変数102個([0]~[101])が使用できる
  • 文字列変数は無い
  • 小数は扱えない

本体にセーブできるプログラム数は4つまでと限られており、1つのプログラムのコード容量は1KBが上限である。そのため、短縮形が使える。

また、Raspberry Piにインストールして使えるIchigoJamソフトウェアを提供しており、Raspberry PiでIchigoJamと同じようにBASIC言語を使ったプログラミング学習ができる。IchigoJamソフトウェアは公式サイトにて無料配布されている。

ボード本体

IchigoJam

2014年7月に公開された初代IchigoJam。これ以降の基板とはサイズや配置が異なるため、T・S向けに作られた拡張ボードは使えない。

また、はんだ付け不要なブレッドボード版も販売されている。

IchigoJam U

2015年7月に発売されたIchigoJam Uは、初代IchigoJamのユニバーサル基板バージョン。

水晶振動子が追加され、映像表示が安定した。CN5端子も追加されている。キーボードコネクタはPS/2端子に対応している。

IchigoJam T

2016年7月に発売されたIchigoJam Tは、CPUをLPC1114FN28からLPC1114FDH28に変更し、表面実装となった。これまでの拡張ボードは使用可。

また、キーボードコネクタはUSB端子に変更されている。

IchigoJam S

2018年7月に発売されたIchigoJam Sは、IchigoJam Tの改良版。スライドスイッチの強化や、LPC1114FN28向け端子が削除されるなどの改良がされている。

また、キーボードコネクタはIchigoJam Tと同じくUSB端子を採用。

IchigoLatte

2017年1月に発売されたIchigoLatteは、JavaScriptでプログラミングできるボード。

IchigoDake & IchigoIgai

2017年4月に限定発売され、6月から販売が始まったIchigoDake & IchigoIgaiは、IchigoDakeとIchigoIgaiに分解できるボード。

OSが入っているIchigoDakeは以下のようなバリエーションがあり、取り換えられるのが特徴。

  • IchigoDake BASIC
  • IchigoDake JavaScript
  • IchigoDake IchigonQuest(ゲーム)

一方のIchigoIgaiはIOを担うパーツ。ビデオ出力、キーボード、電源、圧電サウンダ、EEPROM向けピンソケットを備えている。

DakeJacket

2018年4月に発売されたIchigoDake用のドックステーション。IchigoJamの拡張ボードを重ねられる。

サードパーティによる互換機

aitendoによる「ai.Jamシリーズ」

  • IchigoJam EX
  • SkyBerryJAM
  • IchigoSoda

拡張ボード

仕様

ボード IchigoJam
CPU LPC1114(ARM Cortex-M0 32bit 48MHz)
メモリ 4KB
ストレージ フラッシュメモリ ×4 / 外付けEEPROM対応
キーボード PS/2
IO デジタル入出力, アナログ入力, PWM出力, シリアル入出力(TXD/RXD), LED, ボタン
電源 5V(microUSB)
周波数 48MHz
プログラミング言語 IchigoJam BASIC

参考