目次
概要
Pythonとは、シンプルな記述と分かりやすさが特徴で、初心者が学習しやすいプログラミング言語。
広い分野で使われているが、近年では特に機械学習やデータ解析などの分野で注目されている。
特徴
Pythonは効率的に書くことを目標とした言語で、他の言語に比べて少ないコード行数で書けるのが特徴。
文法がシンプルで扱いやすく、識別子として宣言できない語(予約語)が少ない。強力なイントロスペクション機能を持つ動的オブジェクト指向の言語である。
プログラミング初心者や人工知能開発・データ解析に携わりたい人におすすめ。
名前の由来
Pythonという名称は「空飛ぶモンティ・パイソン」に由来する。Pythonは日本語で「ニシキヘビ」という意味なので、言語のロゴはニシキヘビがモチーフ。アイコンとして使われている。
オープンソース
Pythonはオープンソースなので、配布や実装を自由に行うことができる。商用利用も可能である。
ライセンスはPythonソフトウェア財団が管理している。
初心者向けの言語
Pythonは初心者が学習しやすい環境が整っているため、初めてプログラミングを学ぶ人におすすめの言語である。
提供されているオンラインチュートリアルでは、他の言語を習得している人向けのものとプログラミング自体初めてのユーザー向けのものがある。
また、Wikiやカンファレンスがあり、オンラインのコードリポジトリが充実しているため、インターネット上で得られる情報が多い。
Pythonでできること
Pythonはロボット開発などに使われることが多い言語だが、それだけでなく幅広い目的で使えるのが特徴である。
- Webアプリ制作
- デスクトップアプリ製作
- 業務効率化
- 組み込みアプリ制作
- 機械学習・統計解析系アプリ制作
人気のシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」もそのうちの一つで、ラズパイのパイはPythonのパイと言われるほど主流の言語である。
また、C言語やC++との親和性が高く、他の言語と組み合わせて使われることも多い。
歴史
Pythonは読み間違いや書き間違いを減らすため、1991年にオランダのグイド・ヴァンロッサムによって開発された。
YouTubeやEvernote、Instagram、Pinterest、dropboxなど多くのWebアプリケーションにも使われている。
海外では人気がある言語だが、日本ではあまり使われた例がなく、エンジニアも少ない状況である。
オフサイドルール
Pythonでは、字下げ(インデント)を文法に組み込んでいる。これはPythonの大きな特徴である。
オフサイドルールのメリットは、(通常の言語での)ブロック表現を簡略化することである。(下記ソースコード参照)
if (hoge) {
console.log("JSの場合はブロックに中括弧が必要");
console.log("JSの場合はインデントがズレていてもOK");
}
console.log("中括弧から抜けるとifブロックの外側を表現出来る");
if hoge:
print('pythonの場合はブロックに中括弧が不要')
print('pythonの場合は同一インデントを維持する必要がある')
print('インデント数を変えるとifブロックの外側を表現出来る')
ライブラリ
Pythonでは数多くの便利なライブラリが利用可能である。
Pythonが提供する標準ライブラリと、企業や個人プログラマが作成した外部ライブラリがあり、機械学習で活用できるものが多い。
Webフレームワーク
Webフレームワークとは、Webアプリケーションを作るために必要な機能をまとめた便利なツールである。
Pythonでは、以下のような便利なWebフレームワークが開発されている。
- Django
- Flask
- Bottle
- Tornado
- Plone
- CherryPy
- Pyramid
- TurboGears
- Web2py
- Sanic
- Dash
- japronto