Raspberry_Pi_Model_A+
Raspberry Piシリーズの一種。旧製品であるPi Aの改良版で、Pi B+の改善点を取り入れている。クレジットカードよりも小さく軽く、低消費電力で動作するのが特徴。
目次
概要
Raspberry Pi Model A+は、クレジットカードよりも小さくて軽いRaspberry Piボードである。
Pi Aのアップグレード版で、先に発売されていたPi B+の改善点を取り入れている。
低消費電力で、従来品より安価で手に入るのが特徴である。
特徴
Pi A+はPi Aの主要機能に加えて、Pi B+が生まれた際の改良点を引き継いでいる。40ピンのGPIOやオンボードサウンドのノイズ低減、microSDスロットを採用していることなどである。
オーディオ回路には専用の低ノイズ電源を内蔵しており、オーディオ品質が向上している。
Pi A+の最大の特徴は、小ささと低消費電力である。
小型のフォームファクタ
長さ6.5cm、幅5.6cmというボードは名刺やクレジットカードよりも小さく、Pi Aの両端を約1cmずつ切り落としたサイズ。
Pi AではUSBコネクタが基板からはみだしていたが、Pi A+では基板の端に揃っており、コンポジットビデオ端子は削除されている。
ボードには4つの取り付け穴が追加された。Pi AやPi B、Pi B+とは形状が異なるため、それらのケースは使えない。
低消費電力
消費電力はおよそ200mA。リニアレギュレータからスイッチング電源に変更したことにより電力消費が0.5~1w低減している。
オンボード
- Broadcom BCM2835
- CPU ARM1176JZFS(700MHz)
- GPU VideoCore IVデュアルコア
- USB2.0ポート
- 3.5mmジャック(オーディオ出力)
- CSI カメラコネクタ
- HDMI出力端子
- micro USB(電源供給用)
- micro SDカードスロット
- DSI ディスプレイコネクタ
- オンボードLED
- GPIOピン:40
- リセットピン
開発を始めるには、本体の他に、micro SDカード、キーボード、マウス、モニタ、Micro-Bコネクタ出力の電源などが必要。
このボード単体ではWi-Fiやイーサネットによる通信ができないため、インターネットに接続する場合はWi-Fiドングルなどが別途必要となる。
micro SDカードスロットはプッシュ-プッシュ式を採用している。
アドオンボード「HAT」
HAT(Hardware Attached on Top)ボードと呼ばれるRaspberry Pi専用の拡張ボードが販売されている。
このアドオンボードの使用を念頭に設計されているため、必要最低限度の機能しか搭載していない。
Pi B+と同じくGPIOピンが40ピンなので、Pi B+用のHATも使える。
仕様
バージョン | Raspberry Pi Model A+ |
---|---|
SoC | Broadcom BCM2835 |
CPU | 700MHz シングルコア ARM1176JZFS(ARMv6) |
GPU | VideoCore IV |
メモリ | RAM: DDR3 256MB / ストレージ: 内蔵 / MicroSDカード(最大32GB) |
USBホスト | USB2.0 ×1 |
インターフェース | HDMI端子, コンポジット端子, CSIカメラコネクタ |
音声出力 | 3.5mmジャック, HDMI |
GPIO | 40(PWM, SPI, I2C, UART) |
OS | Raspbian, RaspBMC, Arch Linux, RISC OS, OpenELEC, Pidora |
電源 | MicroUSB-TypeB, DC |
入力電圧 | 5V |
消費電力 | 100mA ~ 600mA |
動作温度 | 0℃ ~ 75℃ |
サイズ | 65mm × 56mm × 8mm |
重さ | 23g |