【第1章】お掃除当番表「ポン・デ・そうじ」を作ろうと思ったきっかけ
掃除とはつまらないものである。
私の会社では毎日朝の掃除があります。
もちろん、会社が綺麗になるのは素晴らしいことで、心も晴れ晴れするので大好き。
しかし、毎日となると… ちょっと面倒で退屈になることもある。
それならば、次の日のお掃除が少しでも楽しくできるようになればいいのに…!
そんな思いから、装飾にも拘って、毎日自動で回って次の日のお掃除当番は視覚的にわかる物を作ってみよう!
そう思ったのです。
ポン・デ・そうじで実現したい事
- モーターを制御して回転させたい
- 毎日決まった時間に実行したい
- 可愛く楽しい見た目にしたい
ポン・デ・そうじの名前の由来は?
私は電子工作☆ド素人。
普段はデザイナーとカメラマンをやっているので、電子工作?美味しいの?全くわからない状態。
はて、まずはプロジェクト名は何にしようか?
そう思った時、たまたま検索していたら、電子工作をする時に使用する「ブレッドボード」なる物を発見。
みなさんはご存知かと思いますが、こちらはテスト用の基板とでも言いましょうか。
そんでもって、Wikipediaで調べてみると、元々はパンを切るためのまな板…。
これとは別に、私は某ドーナツショップのドーナツ、特に「もちもちするタイプのドーナツ」が大好き。
あれ、これは…ドーナツと電子工作って親和性高いんじゃないか!?
そんなわけで、ブレッドボード→パン→(ポルトガル語)→ポン・デ・+掃除
「ポン・デ・そうじ」 と命名したのでした。
うん…カワイイ!
【第2章】コイツ…動くぞ!
ん?その前にどうやって動かせばいいわけ??
ご存知の通り、私はずぶのobnizド素人。
そもそもどうやって何かを動かせばいいのかすら分からない状態。
ただ最低限の知識として
どうやらobnizを使うと面白いことができるらしい
ということは素人でも感じていた。
まずはGoogleやらTwitterなどを駆使してobnizについて調べてみることに。
すると、どうやら公式のドキュメントやサンプルが存在するらしい。
これは早速ありがたき幸せ。
公式のサンプルを漁ってみること…。
うん、これは素晴らしい!
とりあえずWiFiに繋いだobnizに対してサンプルのプログラムを実行してみたら、ちゃーんと動いたことに感動!(液晶に文字を表示するやーつ)
な、なんだ!あっけなく動いた!
これが最初の驚きでした。
DCモーターを動かしてみよう
最初に目標を立てた、お掃除当番表を回したい。
これを実現するには、まずはモーターを動かさないといけない。
とりあえず手元にミニ四駆に使っているモーターがあったので、ビニール線でobnizと接続して、DCモーターのサンプルプログラムを動かしてみました。
ウィーーーーン!
勢いよく、そして少し焦げたような香りで高速回転。
この時は知らなかったのですが、モーターのパワーを制御した方が良かったんですよね。
うん、でもこれでイケる…!
【第3章】実装しよう、そうしよう。
使ったやーつ
材料 | 備考欄 |
---|---|
ギヤボックス | タミヤ 3速クランクギヤーボックス(クリア)※モーター含む |
ビニール線 | 赤と黒を用意した |
ダンボールと印刷した紙 | ざっくり用意した |
obniz本体 | ※今回は提供いただいた |
ギヤボックスGET!
さぁ、モーターも無事に回転できたところで、実際にお掃除当番表を作っていこうと思います。
正直、設計図とかはありません。
が、こんなイメージを想像しました。
なんとな〜く、アナログ時計にみたいにクルッと回って、カチッと止まって、翌日のお掃除当番がわかればいいなぁ〜っていうのは頭の中にありました。
そう思いつつ、もっとゆっくりDCモーターを回転させなければと…
そう思い調べてみると、ギヤボックスがゆっくり回転させるのに良さげという情報が!
早速、タミヤの3速クランクギヤーボックスを購入しました。
このギヤボックス、203.7:1の低速に設定することで、ゆっくり回転するようにしました。
そして外装がクリアなので、中のギヤの動きもバッチリ確認できておすすめです。
ギヤが動いてるのを見れるのはステキ!
当番表のボディ部分を設計
Adobe Illustratorの出番、私の得意分野でございます。
- 本体は会社のメンバーが書いてある(これは動かない)
- 可動部分は掃除する場所が書いてある(これは動く)
それぞれの絵をサクッと作って、プリンターでA4のコピー用紙に印刷。
掃除担当のメンバーが8人なので、8当分に区切っております。
あとは、そこらへんに転がっていた段ボールに貼り付けて、チョキチョキとカット。
じゃじゃ〜ん、ボディ部分完成!
全部を合体させて、完成だっ!
当番表のボディと、ギヤボックス、そしてobnizをぜ〜〜〜〜〜んぶ合体させて…完成だっ!
いやぁ、何かすごいアナログチックなんだけど…(汗)
【第4章】ここからがobnizの真価
- プログラムを書く(DCモーターを回転させて、ちょうど良い感じの所に止まるようにを動かす)
- 定期的に実行するような仕組みを作る
プログラムを書く
これは正直ちんぷんかんぷん。
どうやったらいいんだろう〜?と思いつつ、ドキュメントやサンプルでお勉強。ひたすらお勉強。
いろいろ調べてるうちに、モーターを動かすには、特定のピンに電気を流してあげる。
そしてパワーを制御することで回転速度も制御できる。
動かす、そして止まるまでの時間を書いてあげると幸せになることを発見。
#PON DE SOJI
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1" />
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js"></script>
<script
src="https://unpkg.com/obniz@3.x/obniz.js"
crossorigin="anonymous"
></script>
</head>
<body>
<p>PON DE SOJKI</p>
<script>
let obniz = new Obniz("XXXX-XXXX");
obniz.onconnect = async () => {
let motor = obniz.wired("DCMotor", { forward: 2, back: 0 });
motor.power(10);
motor.move(true);
await obniz.wait(600);
motor.stop();
};
</script>
</body>
</html>
私が導入したギヤボックス、DCモーターの場合は、「motor.power(10)」10の力で回転させて、「await obniz.wait(600);」600ミリ秒間可動させたのち、「motor.stop();」ストップさせると、ちょうど1コマ進むくらい回転してくれる。
そうすると、次の掃除、次の掃除と切り替わるようになっている、。
(余談だけど、特に必ずここに止まるという制御を入れているわけではないで結構な頻度でズレる。それの解消方法は今のところ無いが、アナログ的にお話し合いで解決すればいいね!って思っている(笑))
定期的に実行する
これも正直どうすればいいか分からなかった。
調べるうちに、obnizのコンソール?管理画面?の機能の中に「サーバーレスイベント」という機能があることを発見!
しかも1日150回までは無料で利用できるとのこと。
早速参考サイトを閲覧しつつ設定してみる。
まずはちゃんと動作しているかを確認するために、10分一度PON DE SOJI.htmlを実行するように設定してみた。
-10分後-
ウィーン。
あ!動いた!すごい!!
どうやらうまくいったようだ。
これであとは、毎日0時に実行するように登録しておけばOK!
これで、次の日の朝に会社に来たときに既に今日やるべき掃除が指示されているということ。
【第5章】ポン・デ・そうじ、堂々完成!今後の展望も。
やった〜!完成したよ。
ド素人だけど、なんとかここまで辿り着きました。
動いている勇姿を動画、どうぞ〜。
やだ、動いててカワイイ…!
今後の展望
一つ思ったのは、もしもDCモーターを制御してお掃除当番表を作成するなら、やはりズレないようにしたいと思った。
なので、何かしらアイディアを考えてカチッとバチバチに止まるようにしたいなぁ。
(赤外線センサーとか活用すればいいのかな?それともプログラムだけでいけるもんなのかなぁ?)
それと、別の手法でやるならば、モーターで当番を表すのではなく、LEDなどを制御して表現したいと思った。
このアナログ的な表示手法とは別に、ChatWork APIと連携して、チャットにも本日の当番を表示できたら良かったなぁとも思った。
編集後記
たまたまTwitterで知った「obniz IoT コンテスト 2021」。
しかも、obniz Board 1Yを無償でご提供いただきました。
貴重な体験ができたし、電子工作がド素人でもできるんだ!と自信も持てた。
USBケーブルを繋ぎ、WiFiでネットワークに繋ぐだけで簡単に遊べて、しかも工夫次第では実務でもバリバリ活用できるobniz、本当に楽しかった。
今回はご提供いただいたobnizが「ポン・デ・そうじ」と、お掃除当番表に変身しました。
きっと、また別の機会があったら、今度はもっと違う楽しいものに変身できる気がします。
応募締め切りギリギリになりましたが、最後まで楽しめました。
みなさんもobnizライフを楽しんでください。
追伸。
そもそもこの記事の投稿エディタ自体どうやって書くのは分からず、いろいろ調べているうちに「マークダウン記法」が活用できることを発見。
最初h2やh3のタイトルの出し方が分からず四苦八苦しました。
いろいろ知れて楽しかった。
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G
さんが
2021/05/15
に
編集
をしました。
(メッセージ: 初版)
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G
さんが
2021/05/15
に
編集
をしました。
-
G
さんが
2021/05/15
に
編集
をしました。
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