はじめに
皆さんこんにちは!今回は、Sony Spresenseを使って誰でも簡単にヒーローになれるシステム「Boom!ヒーロー!!」を作りました。
「ポーズを決めるだけで、その瞬間がアメコミ風の写真になったら楽しいのでは?」——そんなアイデアから生まれたこのプロジェクト。
Spresense Camera Boardで撮影した写真を、Google Gemini AIが自動でアメコミ風に変換し、Web、LINE、MetaMeで楽しめます。
Spresenseの高画質カメラと高速シリアル通信を活かし、撮影から通知まですべて自動化。ポーズを決めるだけで、あなたもヒーローになれます!
デモ動画
まずは実際の動作を動画でご覧ください!
ポーズを決めてから、自動でアメコミ風の写真がLINEに届くまでの一連の流れが確認できます。
本作品のポイント
1. Spresense Camera Boardのフル活用
- 高画質撮影: ヒーロー写真として十分なクオリティを実現
- 連続自動撮影: イベント会場で長時間稼働し、参加者全員を撮影
- コンパクト設計: 小型軽量で設置場所を選ばない
2. 高速シリアル通信
- リアルタイム画像転送: 撮影直後にJPEG画像をPC/Macに転送
- シンプルな接続: USB 1本で動作、特別なハードウェア不要
- 役割分担設計: Spresenseは撮影に専念、重い処理はクラウドに委譲
3. AIとの連携による賢い判定
- ポーズ検出機能: Gemini AIと連携し、「ヒーローポーズ」を自動判定
- 無駄な処理を削減: ポーズが決まった写真のみ変換、効率的なシステム
- 完全自動化: 人の手を介さず、撮影→判定→変換→共有が自動実行
4. エンターテイメント体験の提供
- アメコミ風変換: AIが写真を自動でヒーローアート化
- 即座に共有: LINE、Web、MetaMeの3つのプラットフォームで楽しめる
- イベント活用: デジタルサイネージとしても機能するWebアプリ
5. 技術統合力
- IoT × AI × クラウド: Spresenseを起点に複数の技術を統合
- 処理時間最適化: 撮影からLINE通知まで約20-50秒
- スケーラビリティ: クラウド活用で大量の参加者にも対応可能
システム構成
Spresense自動撮影フロー
- ポーズ決定: ユーザーがカメラの前でヒーローポーズを決める
- 自動撮影: Sony Spresense Camera Boardが自動撮影
- シリアル通信: 115200bpsでJPEG画像をPythonスクリプトに転送
- AI判定: Google Gemini AI 2.5 Flashで人物・ポーズの有無を判定
- 条件分岐: ポーズが検出された場合のみ、次のステップへ進む
- AI変換: アメコミ風に自動変換(太い輪郭線、鮮やかな色彩、効果音追加)
- アップロード: Supabase Storageに保存
- 通知・共有: LINEプッシュ通知、Webギャラリー更新、MetaMeに反映
ポイント: カメラが連続撮影していても、ポーズが決まった瞬間だけが変換されるので無駄がありません。
Spresenseカメラの実装
Sony Spresense Camera Boardを使った自動撮影がこのシステムの心臓部です。
Spresenseを選んだ理由
- マルチコアプロセッサ: 6コアのARM Cortex-M4F搭載
- 高画質カメラインターフェース: Camera Boardとの組み合わせで高品質撮影
- 低消費電力: 長時間のイベント利用に最適
- コンパクト: 設置場所を選ばない小型サイズ
シリアル通信による画像転送
撮影した画像は**シリアル通信(115200bps)**でPythonスクリプトに転送されます。
メリット:
- Spresenseはカメラに専念、重い画像処理はクラウド側に任せる役割分担
- USB接続だけで動作するシンプルな実装
- 高速転送でストレスフリー
Pythonスクリプト(integrated_photo_system.py)が、Spresenseから受信した画像をGemini AIに送信し、「人の顔」と「ポーズ」の有無を判定。両方がYESの場合のみ、アメコミ風変換処理に進みます。
Gemini AIによる画像処理
Google Gemini AI 2.5 Flashが2つの役割を担います:
1. ポーズ判定
Spresenseから送られた画像を分析し、人の顔とポーズの有無をJSON形式で返します。意味のある写真だけを選別します。
2. アメコミ風変換
ポーズが検出された画像を、以下の特徴を持つアメコミ風スタイルに変換:
- 太い輪郭線: キャラクターを際立たせる
- 鮮やかな色彩: ビビッドで目を引く色使い
- 効果音追加: 「BOOM!」「POW!」などのコミック風エフェクト
AIがコミックアートの特徴を理解して変換するため、単なるフィルター加工とは違う高品質な仕上がりです。
共有機能
変換された画像は、複数のプラットフォームで楽しめます。
- LINE通知: 変換完了と同時にプッシュ通知、友達への共有も簡単
- Webアプリ: リアルタイムスライドショー、ギャラリー表示、LIFF連携
- MetaMeギャラリー: バーチャル世界で写真を展示
イベント会場で大画面に映せば、デジタルサイネージとしても活用できます。
技術スタック
| カテゴリ | 技術 |
|---|---|
| ハードウェア | Sony Spresense Main Board<br>Sony Spresense Camera Board |
| IoT統合 | Python(シリアル通信) |
| AI/画像処理 | Google Gemini AI 2.5 Flash<br>MetaMeクラウドレンダリング |
| クラウド | Supabase (Storage + Edge Functions) |
| メッセージング | LINE Messaging API + LIFF |
| フロントエンド | Next.js + TypeScript + Tailwind CSS |
| ホスティング | GitHub Pages |
| XR体験 | MetaMeバーチャル世界 |
ユースケース
イベント会場: 参加者の写真をリアルタイム表示
パーティー: 撮影した写真を全員にLINEで共有
エンターテイメント施設: 誰でも楽しめるフォトブース体験
まとめ
「誰でもヒーローになれる」——それがこのプロジェクトのコンセプトです。
Sony Spresenseの力を最大限に引き出し、AI、クラウド、メッセージングアプリと組み合わせることで、「ポーズを決めるだけでヒーローになれる」という体験を実現しました。
Spresenseの高画質カメラ、高速通信、低消費電力という特徴が、このシステムを支えています。イベント会場で長時間稼働させても問題なく、参加者全員にヒーロー体験を届けられるのは、Spresenseのおかげです。
リンク
GitHub: https://github.com/4geru/spresense-playground
Webアプリ: https://4geru.github.io/spresense-playground/lp


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4geru
さんが
2026/01/31
に
編集
をしました。
(メッセージ: 初版)
-
4geru
さんが
2026/01/31
に
編集
をしました。
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