3Dプリンタを試作したときのパーツで、砥石を前後に動かす仕組みを作りました。
材料
- ステッピングモーター
- アルミフレーム
- 12VのACアダプタ
- Arduino Nano互換機
- CNCシールド:手持ちの型番HW-702を使用
- モータードライバ:A4988
- 台になる板
- その他、固定・組み立てのための金物やビスなど
組み立て
全体の構造は写真をご覧いただければと思います。
ステッピングモーターが1つなので、CNCシールドはX軸用のみにA4988のボードを装着しました。
CNCシールドのNanoとA4988の間のパターンを確認して、使用するピン番号を決定します。
プログラム
ステッピングモーターで砥石台を往復させる
const int DIR = 2;//ピンアサイン x軸用を使用
const int STEP = 5;
const int EN = 8;
int dir_state = LOW;//方向切り替え用変数
int delayMsec = 1000;//パルス間隔 μ秒
int n_of_steps = 300;//ステップ数
void setup() {
pinMode(DIR, OUTPUT);
pinMode(STEP, OUTPUT);
pinMode(EN, OUTPUT);
digitalWrite(DIR, LOW);
digitalWrite(STEP, LOW);
digitalWrite(EN, LOW);
}
void loop() {
digitalWrite(DIR, dir_state);
for (int i=0; i<n_of_steps; i++) {
digitalWrite(STEP, HIGH);
delayMicroseconds(delayMsec);
digitalWrite(STEP, LOW);
delayMicroseconds(delayMsec);
}
delay(5);
if (dir_state == LOW){//方向転換
dir_state = HIGH;
} else{
dir_state = LOW;
}
}
最初は速度可変・往復距離可変にする構想でしたが、パワーが出ておらず、実験して最適と思われる値で固定しました。
動作させてみました
動作している様子です。これ以上高速にすると脱調します。
刃物を研ぐとき、どうしても手元がぶれてしまうのですが、砥石を前後に動かすことによって、研ぎが安定したように思います。特に左手を使う際にメリットを感じます。
市販品にも、回転砥石や電動砥石、グラインダーなどがありますが、この装置の利点は天然砥石も含めた好きな砥石、小さな砥石(コッパ)が簡単に利用できることです。
本格的に使うには、防水への配慮や、パワー、スピードが欲しいところですが、今後の改良点としましょう。
投稿者の人気記事
-
toolware
さんが
2021/02/28
に
編集
をしました。
(メッセージ: 初版)
ログインしてコメントを投稿する