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meyon230 2024年03月31日作成 (2024年05月18日更新)
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温度センサLM61C用直流増幅器

温度センサLM61C用直流増幅器

この記事は meyon's STUDY に投稿した記事の抜粋です。

「オペアンプで温度センサ用 DC 増幅器を作る」

汎用オペアンプ LM358 を使用した温度センサ LM61C 用の直流増幅器です。0~50℃ のアナログ信号をArduino UNO(R3) へ入力します。
LM61C用 直流増幅器回路図
https://meyon.gonna.jp/study/electronic/12530/

温度センサ出力

温度センサ LM61C の出力電圧は、温度 -30℃ のとき +300mV、+100℃ のとき +1600mV で、1℃ あたり 10mV の検出感度です。したがって、温度を TT [℃] とすると出力電圧 VIV_I [V] は、

VI=0.01T+0.6V_I=0.01 \cdot T+0.6

の式で表されます。

増幅率とバイアス電圧

Arduino UNO (R3) の AD コンバータの分解能は 10 ビット、入力電圧は 0~5V です。そこで、0~50℃ の温度信号を 0.5~4.5V の電圧にして入力することにします。
LM61C から出力される電圧は 0℃ のとき 0.6V、50℃ のとき 1.1V です。これを 0.5~4.5V にするので増幅率 GVG_V は、

GV=ΔVOΔVI=4.50.51.10.6=8G_V= \frac{\Delta V_O}{\Delta V_I}=\frac{4.5-0.5}{1.1-0.6}=8

出力電圧 VOV_O と入力電圧 VIV_I の関係式は、

VO=8VI4.3V_O=8 \cdot V_I-4.3

となるので、出力電圧 VO=0V_O=0 のときの入力電圧 VIV_I

VI=VO+4.38=0.54 [V]V_I= \frac {V_O+4.3} {8}=0.54 \space [V]

がバイアス電圧となります。

AD コンバータの出力数値と温度算出式

増幅回路から出力された 0.5~4.5V の電圧 VOV_O を Arduino UNO (R3) のアナログピンに入力します。AD コンバータの LSB (最小分解能) は 5/1024 ですので、デジタル変換された数値 DVDV は、

DV=10245VODV=\frac{1024} {5} \cdot V_O

これに上の式を代入して温度 T [℃] を求めると、

DV=16.384T+102.4DV=16.384 \cdot T+102.4

T=DV102.416.384T= \frac {DV-102.4} {16.384}

Arduino UNO (R3) のスケッチでこの式を計算すれば、温度が算出されます。

回路定数計算、サンプルスケッチ、調整方法などについては meyon's STUDY を参照ください。

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電子工作とかパソコンとかネットワークとかプログラミングとか、いろいろ。 2023年末、アマチュア無線局を再開局しました。
  • meyon230 さんが 2024/03/31 に 編集 をしました。 (メッセージ: 初版)
  • meyon230 さんが 2024/05/18 に 編集 をしました。 (メッセージ: 基本設計計算を追加)
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