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okdwtr 2023年05月18日作成 (2023年05月23日更新)
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okdwtr 2023年05月18日作成 (2023年05月23日更新) セットアップや使用方法 セットアップや使用方法 閲覧数 1011

kicad6でプロジェクトを別の環境でも使えるようにする

kicad6でプロジェクトを別の環境でも使えるようにする

kicadのプロジェクトをどこの環境でも使えるようにしたい!

下のリンクを参考にしてくれ
本記事はこの記事のkicad6版です
仕組みとしてはライブラリをプロジェクト内に同梱することで環境に依存しない開発ができるようになるって感じ
せっかく自分でライブラリを作ってもそれが同期されない環境にもっていくとつらい...
→けどこれをやると解決!!!

0. 結論

  1. ローカルライブラリを作成する
  2. ローカルライブラリに設計に使うすべてのシンボルなどをコピー
  3. ローカルライブラリの部品だけで基板設計
  4. 別の環境でも(kicadさえ入っていればそれぞれのライブラリの移植を行わずとも)動く!!!

1. ローカルライブラリーを作る

プロジェクトの初期状態

ライブラリー作成準備

  1. プロジェクトのルートディレクトリに Libraries フォルダを作る
  2. Libraries フォルダの中に下の3フォルダを作る
    • symbols
    • footprints
    • 3Dmodels
      ※3Dモデルが不要なら作らなくてもよい

フォルダ作ったとこ

シンボルライブラリーの作成

  1. シンボルエディターを開く
  2. 上部メニューのファイルから新規ライブラリー
  3. プロジェクトを選択してOK
  4. Libraries > symbols の順にフォルダをたどる
  5. 適当な名前(ここでは Local_Library )でライブラリーを作成
  6. シンボルエディターを閉じる
  7. 上部メニューの設定からシンボルライブラリーを管理...
  8. 作成したライブラリーのパスが ${KIPRJMOD}/Libraries/symbols/Local_Library.kicad_sym になってることを確認
    パスの確認

フットプリントライブラリーの作成

  1. フットプリントエディターを開く
  2. 上部メニューのファイルから新規ライブラリー
  3. プロジェクトを選択してOK
  4. Libraries > footprints の順にフォルダをたどる
  5. 適当な名前(ここでは Local_Library )でライブラリーを作成
  6. フットプリントエディターを閉じる
  7. 上部メニューの設定からフットプリントライブラリーを管理...
  8. 作成したライブラリーのパスが ${KIPRJMOD}/Libraries/footprints/Local_Library.pretty になってることを確認
    パスの確認

ここまでのフォルダ構成

3Dモデルライブラリーの作成

ここまでのと同じ手順でやればできます、ここでは面倒なのでやりません
(自作ライブラリでは3Dモデルを作成していないため)

2. ローカルライブラリーに保存

フットプリントをローカルライブラリーに保存

基板図中で使用する(使用する可能性のある)フットプリントをすべてローカルライブラリーに保存する
ここではたとえとしてチップ抵抗(R_0603_1608Metric)のシンボルを保存する

  1. フットプリントエディターからR_0603_1608Metricを選択してフットプリントをコピー
    フットプリントをコピー
  2. Local_Libraryを選択してシンボルを貼り付け
    フットプリントを貼り付け
  3. 上書き保存
  4. 使う分を全部コピーするまで繰り返し

シンボルをローカルライブラリーに保存

回路図中で使用する(使用する可能性のある)シンボルをすべてローカルライブラリーに保存する
ここでは例として抵抗のシンボルを保存する

  1. シンボルエディターからRを選択してコピー
    シンボルをコピー
  2. Local_Libraryを選択してシンボルを貼り付け
    シンボルを貼り付け
  3. 上書き保存
  4. 使う分を全部コピーするまで繰り返し

シンボルに対して使用するフットプリントが一意に定まるときは...

Rは全部R_0603_1608Metricしか使わないぜ!ってときは事前にそれを指定しておく

  1. 上書き保存をする前にEでライブラリーシンボルプロパティを開く
  2. フットプリントの欄から Local_Library のフットプリントを選択してOK
  3. 上書き保存

3Dモデルをローカルライブラリーに保存

ここまでと同じ手順でコピペする
3Dモデルを複製した場合はフットプリントで指定する3Dモデルを忘れずこちらのライブラリに変更しましょう

3. 設計する

普通に設計するだけ

4. 環境を移動する

googledriveとかで適当にsyncすればok

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  • okdwtr さんが 2023/05/18 に 編集 をしました。 (メッセージ: 初版)
  • okdwtr さんが 2023/05/23 に 編集 をしました。 (メッセージ: 誤字修正)
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