リレーモジュール使ってみたけど
そもそも、リレーモジュールってどんなの?
という疑問もあるかもしれません。モータや大きな照明のスイッチをON/OFFする際にはArduinoやRaspberryPiなどのI/Oピンで直接制御することはCPUを壊してしまうので出来ません。そこでリレーを使って、力強くON/OFFするのです。
写真はイメージです。
でも、
ご存知かも知れませんが、リレーには電磁石が使われます。ある程度(ArduinoやRaspberryPiのI/Oポートを壊すには十分な)電流が必要になります。そのため、CPUのI/Oピンでは電磁石の電流を制御するための小さなリレー(フォトカプラ)を使ってメインのリレーの電磁石をON/OFFします。
これは、メインのリレーにより制御される電源とI/Oピンを電気的に絶縁するにも都合が良いことになります。
そんな時のために市販のリレーモジュールはVccとJD-Vccと書かれたピンをショートピンでショートして売っていたりします。
このショートピンの存在を気にしていない方も多いのではないでしょうか。
また、とりあえず、コイル駆動用の電源は別電源を用意して回路に加えたけれど、どうも調子が悪い。という人も多いのではないかと思います。
回路図を調べてみた
代表的な回路を紹介します。
図中、中央上の部分にショートピンを書いています。よく見るとこのショートピンで1次側と2次側が分離されています。
ショートピンをショートの状態で使うと図中左のVccに印加された電圧が中央フォトカプラの2次側にも加わり、リレーのコイルにも加わることがわかります。
VccをArduinoの5Vからもらっていたら動くかも知れないけど、結構厳しいかも知れません。
電圧降下を起こすかも知れません。
リレー用の強力な電源を用意できたら
さて、5Vの強力な電源が用意できたら、リレーのコイルにはこの強力な電源を供給しましょう。
その時には、JD-Vccのジャンパー線を外します。
この状態の回路を描き改ると以下のようになります。
強力な電源は、JD-VccとGNDに接続します。リレーのコイルを駆動するのに使います。
そして、CPU側はVccとCPUからの制御線をフォトカプラのカソード側(負極)に接続することで、上の回路図のCPUの部分がGNDにつながるスイッチになります。
すなわち、CPUの出力ピンを"0"にすることで、GNDに接続され、Vcc-->フォトカプラ-->GNDと電気が流れます。
その結果、フォトカプラのトランジスタが通電してリレーコイルに繋がっているトランジスタをONしてコイルに大きめな電流を流すことが可能になります。
まとめ
JD-Vccを使う時には、
- VccとJD-Vccを接続しているショートピンを外します。
- JD-VccとGNDにリレー用の電源を接続します。
- CPU側のGNDはリレーモジュールから外します。(外さないと絶縁出来ない。GNDが共通になってしまう)
- CPU側のVccからINに電流が流れます。
- CPUのポートは出力ですが、実際には電流が流れ込みます。
これらを意識して、安全に使いましょう。
リレーのON/OFF音がくっきり聞こえるようになりますよ。
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JR6HSX
さんが
2020/04/26
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(メッセージ: 初版)
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JR6HSX
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2020/04/26
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JR6HSX
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2020/04/27
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JR6HSX
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2022/01/18
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