Raspberry Pi(ラズパイ)は、HDMIにつながないと何も表示が出ないとはいえ、セットアップしてしまえばVNCやsshを用いてネットワーク経由でつなぐことで色々と使うことができます。
ただ、ラズパイのIPアドレスが分からないと接続ができない!ということで、IPアドレスを表示するものとしてラズパイに直に差せるOLED表示器の作り方です。
完成イメージはこんな感じです。I/Oピンに直接差し込めるようになっています。ここでは、IPアドレス、時刻、センサの状態などを表示しています。ついでに、シャットダウンスイッチも付けています。
準備するもの
- 電子部品
- 小型OLED表示器
秋月電子 0.96インチ 128×64ドット有機ELディスプレイ
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12031/ - 分割ロングピンソケット 1列タイプ
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-05779/ - 普通のリード線や、ポリウレタン銅線 0.29mmか0.4mmくらい
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-09583/ - 絶縁テープ(アセテート粘着テープなど)
- 小型OLED表示器
- 工具類
- ハンダごて、ハンダ
- ハンダ吸取り線
- ニッパー、ラジオペンチ、ピンセット
- ホットボンド
作成手順
OLED表示器の加工
OLED表示器の4本のピンを抜く。ハンダごてでハンダを溶かして、ラジオペンチ等で引き抜く。2名で行うと簡単にできる。
GNDの端子のハンダを除去する。ハンダ吸い取り線で除去するか、熱して机にたたきつける、などで。次のピンソケットが入るようにしておく。他の3つの端子は、ハンダが載った状態にしておく。
ピンソケットの加工
5ピン分をニッパーなどでカットする。2番目のピンを切断し、3つのピンを90度に折り曲げる。根元から、90度ぴったりにすること。
ピンソケットを取り付ける
絶縁テープを写真のように貼り付ける。しっかりと貼り付けるようにする。次に、ピンソケットをGND端子に入れて、ハンダ付けをする。正確に90度に取り付けること。この取り付けが仕上がりの美しさを左右する。
配線の前の準備
ピンソケットの位置と角度を確認する。ずれていたらハンダごてを当てて修正する。90度に曲げたピンソケットのピンにハンダメッキをしておく。OLEDの端子にハンダを盛っておく。
配線を行う
細いリード線やポリウレタン銅線を使って、写真のように1本ずつ配線をする。ポリウレタン銅線は、透明な皮膜で絶縁されているので、重ねてもショートはしないが、ハンダ付けの前に加熱して皮膜を剥がしておく必要がある。リード線を使う場合も、5mmくらい被覆を剥がして、ハンダメッキをしておく。
ホットボンドで固定する
ピンソケットと基板の間をホットボンドで接着する。隙間に流し込む感じで行う。これで多少触ってもコネクタが動かなくなる。
装着と動作確認
写真のように、ラズパイのI/Oポートのピン 01,03,05,07,09 に差し込む。
ラズパイを起動し、I2Cを使うようにして、OLEDのライブラリを導入する。
具体的な方法は、「Raspberry Pi OLED SSD1306」などで検索すればよい。
おまけ:シャットダウンスイッチの作成
スイッチとピンソケットの加工
タクトスイッチの片方の足をニッパなどでカットし、残した足をラジオペンチなどで真っ直ぐにする。足を90度に折り曲げて、裏面に沿わせておく。
また、ピンソケットを2ピン分だけ切り取り、足を90度に曲げておく。
ハンダ付けをする
タクトスイッチとピンソケットを、写真のようにハンダ付けする。
装着と動作確認
写真のように、ラズパイのI/Oポートのピン 37,39 に差し込む。
具体的な利用方法は、「ラズパイ シャットダウンスイッチ」 などで検索すればよい。
スイッチの監視プログラムをsystemdに登録しておくと、起動時に自動的に実行され、スイッチを押すとシャットダウン手順が動く。
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emlab
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2020/03/31
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(メッセージ: 初版)
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