Arduino_M0_Pro
Arduinoシリーズのマイコンボード。32bitのARMマイコンを搭載しており、初心者向けボードArduino Unoの機能拡張版とされている。現在は生産を終了している。
目次
概要
Arduino M0 ProはArduino Unoの拡張版で、32bitのArduinoボードである。
32bitARMCortex M0コアのATSAMD21G18Aを基に作られたマイコンボードで、初心者向けボードUnoの機能拡張版とされている。
もともと「Arduino Zero Pro」という名称で販売されていた製品だったが「Arduino M0 Pro」に変更。現在は生産を終了している。
大きさは53.34mm×68.58mmで、USBコネクタと電源ジャックは基板からはみ出している。
各ピンの間隔は100ミルだが、デジタルピン7と8の間は160ミルである。
4つのネジ穴があるため、ネジでボードを固定できる。
特徴
M0 Proはショートや過電流からパソコン側のUSBポートを守るヒューズを備えており、500mAを超えるとヒューズが切断される。
14個のデジタルI/Oピンは3.3Vで動作する。最大電圧は3.3Vなので、5Vで入力しないように気を付ける。
ATSAMD21G18Aを使用
M0 Proでは、32bitARMCortex M0コアのATSAMD21G18Aを使用しており、8bitのUnoに比べて処理速度が速いため、大型プロジェクト開発に向いている。
ただし消費電力はUnoの2倍以上になる。
また、ATSAMD21G18Aは他のArduinoに搭載されているAVRマイコンと違って、スケッチのアップロードを行う前にフラッシュメモリを消去する必要がある。
デバッガを内蔵
M0との違いはEDBGに対応しているかしていないかだけである。
M0 ProはAtmel Embedded Debuggerを内蔵しているため開発しやすい。
開発環境
Arduinoの開発環境についてを参照。
仕様
バージョン | Arduino M0 Pro |
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CPU | ATSAMD21G18, 48ピンLQFP(ARM Cortex-M0+) |
メモリ | 内蔵フラッシュメモリー: 256KB / 32KB SRAM |
動作電圧 | 3.3V |
入力電圧 | 5V ~ 15V |
IO | デジタル: 20 / PWM: 12 / アナログ: 6(1DAC) |
消費電力 | 44mA |
IOピンあたりのDC電流 | 7mA |
クロック速度 | 48MHz |
サイズ | 53.34mm × 68.58mm / 重さ: 22g |
参考
- Arduino M0 Pro(公式)