概要

Elchika様の　「elchika AWARD 2020」に選んでいただき、憧れの日本製ニキシー管NEC製「CD-83P」 を入手出来ました。ありがとうございます。日本製のものは、入手困難、高い　ですが、やはり品質は良いので・・・
さて、以前に投稿した「ESP32でニキシー管時計」のように　ESP32＋SPIで制作しようかと思ったのですが、基板を起こさない限り配線の塊になってしまいます。基板をおこすとしても、基板用CADを導入し使い方を覚えなければいけません。頻繁に使用しないので、使い方を忘れてしまう自信が200％あります。どうしようかなと考えていて、Amazonを見ていたら、ニキシー管時計のユニットがずいぶん安く出ていることに気が付きました。

• Mini 5V デジタル IN-12A / IN-12B ニキシー時計 ビンテージ ヴィンテージ時計
  　Amazonにて　5,180円
  
• もっと安い組み立て式
  
  全てソビエト製（ロシア製じゃないよ！）ニキシー管IN12用ですが、NEC製「CD-83P」に転用できるじゃない？　と思ってとりあえず、最初のを購入してみました。
  これは値段はそこそこなのですが、写真で見る限り仕上がりは良さそうなので選択。
  いずれもWebで見る限りは、機能は殆ど同じです。

購入結果

なにせ中国製ですから、不安いっぱいで到着したのを見ました。仕上がりは抜群、アクリルの仕上がりも素晴らしく、組み立てもきっちりしています。自作で作ったらとてもこの出来、金額にはかないません。

数字の【5】が【2】の逆立ちになっているのはソビエト製ニキシー管のせいです。

ピンアサイン

なにせディスコンの部品ですので、あちこちで資料を漁らなければなりません。
http://www.boreas.dti.ne.jp/~sd1250/nixie/nixie-data.html　とか
http://tamagomemo.blogspot.com/2010/07/nec-cd83p.html

IN12のピンアサインを写真に記載しました。

NEC CD83Pのピンアサインは「たまごの電子工作メモ」から抜粋です。

NEC CD83Pのワイヤリング

φ1mmの真鍮の釘にワイヤーを巻きつけてハンダします。更に熱収縮チューブで絶縁します。

注）ニキシー管の駆動電圧は　この回路では170Vです。良い子は真似しないでね。真似する場合は自己責任でお願いします。

改造後の動作状況

動画後半に【カソードポイズニング対策】が動作してます。

感想

1. 中華製　ニキシー管時計ユニット
   素晴らしい出来です。RTCの電池も最初から入っていて、起動後時刻合わせを一回したら時刻ズレはありません。ここでは使っていませんが、バックライト多色LEDも入っています。標準のソビエト製　IN12で使用してどなたも満足できると思います。
   他の中華製　ユニットも基本機能はほとんど一緒、ただWebでみた限りでは、このユニットの出来が一番良さそうです。

2. NEC CD83P　ニキシー管
   さすが日本製！表示も繊細で綺麗。特に　【5】の数字が逆転【2】で無いのが良い！　しかし、3,950円／1本。IN12なら　3,690円／4本。自前ではとても買えません。
   思いがけず　「elchika AWARD 2020」に選んでいただき、賞品として入手できました。elchika様ありがとうございました。

3. 今回の改造
   元の時計ユニットの　ニキシー管の端子受けにしっかり専用ピンを使っているので、しっかり取り付けが出来ていると思います。ニキシー管の回路を自前で作ると、200V高圧回路、高圧のスイッチングとかなり手間がかかり、とてもこの金額では出来ません。また、仕上がり具合もここまで行きません。その点では満足しています。
   他の中華時計ユニットは、組み立て式ですので、それを使用すればもっとワイヤーの取り回しがスッキリとしたかなとは思いますが、中華製は手元に届いてみなければ出来はわかりません。とにかく、200Vを引き回していますので、挑戦する方は自己責任でお願いいたします。