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AoiSaya 2020年04月15日作成 (2022年01月28日更新) © CERN-OHL-P 2
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2m以内に何かが近づくと音で教えてくれるバッジをGreenPAKで作ってみた(設計データ編)

緑豆壱拾壱號「social distance alarm」

はじめに

GreenPAKっていうFPGAみたいなデバイスで2m以内に何かが近づくと音で教えてくれるバッジを作ってみました。
単4電池1本、またはエネループで動作します。
ソーシャルディスタンスを確保できるかもしれません。

外観

バッジ正面
バッジ上面

動作

物体までの距離が2m以内に近づくと断続的に音が鳴り始め、近づくほど音が高く、間隔が短くなり、物体の接近を知らせます。
動画⇒Twitterのページ

設計情報

部品一覧

GreenPAKはメーカー直販で一個から購入できますが、送料やカード会社の為替手数料などがかかるので、DigiKeyさんで何かを買うときに一緒に買ってみるのはいかがでしょうか。
なお今回は超音波距離センサーに3.3Vで動作するものを使いましたが、ステップアップレギュレータを5V出力のものにすれば、同じ設計データで5V品も使えると思います。

部品名 型番 代表的な仕様 参考価格(秋月電子)
GreenPAKボード SLG46826V-DIP SLG46826V搭載 20-pin DIP / 動作電圧: 2.5~5.5V 秋月取扱なし / 241円@DigiKey
超音波距離センサー HC-SR04P 動作電圧: 3~5.5V / 3V時検出距離: 2~400cm / 検出角度: 15度以内 秋月取扱なし / 5V品で450円
ステップアップレギュレータ 入力電圧: 0.9~3.3V / 出力電圧: 3.3V / 3ピン 秋月取扱なし / 8ピン品で500円
圧電サウンダ 14mmφ 秋月取扱なし / 13mmφ品で30円
スライドスイッチ SS12D01G4等 1回路2接点 25円
電池ボックス 単4×1本用 / 接続用リード線付 50円
単4エネループ BK-4HCD 出力電圧: 1.2V / 容量: Min.930mAh 秋月取扱なし / 4個1680円@ヨドバシ
ミニブレッドボード BB-601等 穴数:170 / サイズ:45X34.5X8.5mm 130円
ジャンパーワイヤ BBJ-140等 14種類×10本 400円

接続図

ブレッドボードにジャンパワイヤーで配線してから、適切な場所に部品を取り付けます。
はんだ付けは行っていません。
ステップアップレギュレータの電源端子はGreenPAKボードの端子をNotUseにして共用してます。
また、ステップアップレギュレータはショート防止のため絶縁テープで包んでいます。
電池ボックスは両面テープで張り付けました。

部品を外した時の配線がわかる写真を公開します。
配線と部品

設計データ

回路図(ver.001)

GreenPAKのプロジェクトファイルを、GitHubで公開しています。
https://github.com/AoiSaya/GreenPAK_DistanceAlarm/

「GreenPAK Designerソフトウェア」で
src/SocialDistanceAlarm.gp6
を開いてご確認ください。

設計ノウハウ的なこと

IO端子によるインバータ

LUTが足りないとき、余ったIO端子を内部信号のインバータがわりに使うことができます。今回は回路に余裕があるですが、IO端子が余っているのでPIN6を使ってみました。

具体的には、端子設定を双方向1xpush pull 、100kΩプルアップにし、INにVDDをつなぐと、OE端子に入力した信号が反転してOUT端子から出力されます。この接続では外部端子はHigh出力固定のままになります。
IO端子をインバータに使う場合の設定例

GreenPAKのこと

GreenPAKは、Dialog Semiconductor社が販売しているCPLDとFPGAの間を埋めるようなプログラマブルデバイスです。詳しくは別記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。
https://elchika.com/article/6ddfba55-fa3e-436b-b603-69478b6b450d/

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