2m以内に何かが近づくと音で教えてくれるバッジをGreenPAKで作ってみた(設計データ編)
緑豆壱拾壱號「social distance alarm」
はじめに
GreenPAKっていうFPGAみたいなデバイスで2m以内に何かが近づくと音で教えてくれるバッジを作ってみました。
単4電池1本、またはエネループで動作します。
ソーシャルディスタンスを確保できるかもしれません。
外観
動作
物体までの距離が2m以内に近づくと断続的に音が鳴り始め、近づくほど音が高く、間隔が短くなり、物体の接近を知らせます。
動画⇒Twitterのページ
設計情報
部品一覧
GreenPAKはメーカー直販で一個から購入できますが、送料やカード会社の為替手数料などがかかるので、DigiKeyさんで何かを買うときに一緒に買ってみるのはいかがでしょうか。
なお今回は超音波距離センサーに3.3Vで動作するものを使いましたが、ステップアップレギュレータを5V出力のものにすれば、同じ設計データで5V品も使えると思います。
部品名 | 型番 | 代表的な仕様 | 参考価格(秋月電子) |
---|---|---|---|
GreenPAKボード | SLG46826V-DIP | SLG46826V搭載 20-pin DIP / 動作電圧: 2.5~5.5V | 秋月取扱なし / 241円@DigiKey |
超音波距離センサー | HC-SR04P | 動作電圧: 3~5.5V / 3V時検出距離: 2~400cm / 検出角度: 15度以内 | 秋月取扱なし / 5V品で450円 |
ステップアップレギュレータ | ? | 入力電圧: 0.9~3.3V / 出力電圧: 3.3V / 3ピン | 秋月取扱なし / 8ピン品で500円 |
圧電サウンダ | ? | 14mmφ | 秋月取扱なし / 13mmφ品で30円 |
スライドスイッチ | SS12D01G4等 | 1回路2接点 | 25円 |
電池ボックス | ? | 単4×1本用 / 接続用リード線付 | 50円 |
単4エネループ | BK-4HCD | 出力電圧: 1.2V / 容量: Min.930mAh | 秋月取扱なし / 4個1680円@ヨドバシ |
ミニブレッドボード | BB-601等 | 穴数:170 / サイズ:45X34.5X8.5mm | 130円 |
ジャンパーワイヤ | BBJ-140等 | 14種類×10本 | 400円 |
接続図
ブレッドボードにジャンパワイヤーで配線してから、適切な場所に部品を取り付けます。
はんだ付けは行っていません。
ステップアップレギュレータの電源端子はGreenPAKボードの端子をNotUseにして共用してます。
また、ステップアップレギュレータはショート防止のため絶縁テープで包んでいます。
電池ボックスは両面テープで張り付けました。
設計データ
GreenPAKのプロジェクトファイルを、GitHubで公開しています。
https://github.com/AoiSaya/GreenPAK_DistanceAlarm/
「GreenPAK Designerソフトウェア」で
src/SocialDistanceAlarm.gp6
を開いてご確認ください。
設計ノウハウ的なこと
IO端子によるインバータ
LUTが足りないとき、余ったIO端子を内部信号のインバータがわりに使うことができます。今回は回路に余裕があるですが、IO端子が余っているのでPIN6を使ってみました。
具体的には、端子設定を双方向1xpush pull 、100kΩプルアップにし、INにVDDをつなぐと、OE端子に入力した信号が反転してOUT端子から出力されます。この接続では外部端子はHigh出力固定のままになります。
GreenPAKのこと
GreenPAKは、Dialog Semiconductor社が販売しているCPLDとFPGAの間を埋めるようなプログラマブルデバイスです。詳しくは別記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。
https://elchika.com/article/6ddfba55-fa3e-436b-b603-69478b6b450d/
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