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Ketunorobio 2020年05月01日作成 (2022年01月04日更新)
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【DIY】「スピーカーのワイヤレス化」不要になったBluetoothイヤホンでラジオを改造

【DIY】「スピーカーのワイヤレス化」不要になったBluetoothイヤホンでラジオを改造

先日ワイヤレスイヤホンを買い替えたので古い方が必要なくなりました。
そのままのしておくのももったいないので(¥1000位で買ったやつだから別にいいんだけど)、有線スピーカーに移植して「ワイヤレススピーカー」に改造してみました。
正確には、手元に有線スピーカーが無かったので、倉庫にあった「ラジオ」(CDドライブ付き)の改造になります。
もともとの機能であるラジオ受信、CD再生は残しつつ、Bluetooth接続での音楽再生機能を追加する形になります。
結構簡単にできるので、興味のある方は参考にして頂ければ幸いです。

準備するもの

ワイヤレスイヤホン(Bluetoothモジュール)
キャプションを入力できます
右側がイヤホン内部のBluetoothモジュールとバッテリ
必要なくなったワイヤレスイヤホンを分解し、内部のBluetoothモジュールを取り出します。基本、片方だけで十分です。‘(ステレオにしたい場合は両方必要。)
Bluetoothモジュールにはスピーカーとバッテリがケーブルでつながっていると思いますので、その2つは外しておきます。
この時にBluetoothモジュールの電源(何Vで動作しているのか)を確認しておくといいです。
バッテリを見ればわかります、今回の場合は4Vでした。

ラジオ(スピーカー)

Bluetoothで送られる音の信号は微弱であるため、小さなスピーカーしか鳴らせません(イヤホンのスピーカー程度)。
比較的大きなスピーカーを再生させるには「アンプ」で信号を増幅させなければなりません。
ですので、「アンプ内蔵スピーカー」もしくは「ラジオ」などを使用します。

ブロック図

簡易的な回路図(ブロック図)があると作業がはかどります。
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上図はかなり大まか(実際はアンプとかフィルタがあってもっと複雑)なラジオの回路ですが、要所を抑えればこんな感じです。

図の通り、最後のパワーアンプの前にあるボリュームにBluetoothモジュールをつなげば良いことが分かります。
ラジオもCDも外部入力も、すべてボリュームに入って最後のアンプの入力レベルを可変させる事でスピーカーの音の大小を決めています。
ちなみにアンプ内蔵スピーカーは、ボリューム以降のブロック図が該当します。ボリューム以前は、ラジオが復調されるまでの回路になります。
※物によっては異なりますが、基本的にはこの考えで良いと思います。

Bluetoothモジュールの取り付け

ラジオ分解、基板の回路確認
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ラジオを分解し、基板の回路を確認します。
スピーカーから前段の回路を順にテスタ(導通確認)で追っていき、だいたいの回路構成を把握します。(ICとかは印字されてる品名をググれば何の部品か分かります)
今回の場合ですと、ボリューム以降はだいたいブロック図の通りになっていました。
ボリューム → アンプ → スピーカー

Bluetoothモジュールの加工
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Bluetoothイヤホンの電源とスピーカー出力部のケーブルが短いので取り換えます。
被覆のある細めのケーブルを長めにカットし、取り付けておきます。

Bluetoothモジュールの取り付け(半田つけ)

電源取り付け
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ラジオの基板が外装などにふれてショートしない事に気を付けて電源を入れます。
ここでまず、Bluetoothモジュールの電源(今回は4V)を探します(テスタで確認)。
別途バッテリを用意する事も可能ですが、せっかくなんで基板から電源を確保します(あんましよくないんですけど。。)。
今回の場合だと、ちょうどCDドライブの電源に4Vがあったので、それをモジュールにつなげました(プラス側)。マイナス側はGNDに接続。
CDとBluetoothの同時再生さえしなければ問題ないと判断しました。
※電源なので極性は要注意ですね。あと半田つけの際は必ず電源をOFFする事が肝心です。

音声出力取り付け

ブロック図の通り、ボリュームの前に取り付けます。
今回はちょうど外部入力のラインが使いやすそうでしたので、外部入力端子部のプラス、マイナスに音声出力ケーブルをつなぎました。(マイナスはGND)
ちなみに、スピーカーが2つのステレオになってましたが、モノラルで作成しました。
ステレオ回路でモノラルにする場合は、入力部分のL、R(プラス側)を導線でつないでしまえばOKです。
ステレオで行く場合は、Bluetoothモジュールを2つ使用し、LとRにつなげなければいけません。
これは電源が2系統必要になるのでおすすめはしないですね。
※プラス、マイナスが逆になっても壊れる事はありませんが、位相が反転するので聞こえる音が気持ち悪く感じます。

Bluetooth音楽再生テスト

ペアリング、音楽再生

電源と音声ラインの接続が終われば、ケースを組み立てる前に一度テストします。
基板がショートしない事に気を付けて電源を入れます。
その後Bluetoothモジュールのスイッチを押してスマホ等の子機とペアリングできるかテストします。
ペアリングできれば実際に音楽などを再生させて、スピーカーから出力されるか、ボリュームが効くかを確認します。

ラジオ、CDの再生

もともとある機能がちゃんと使えるかをテストします。
今回はラジオとCDの再生になります。
※BluetoothはOFFして確認

組立てて完成

完成テスト
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分解時の逆の手順でラジオを組み立てます。
今回、Bluetoothモジュールは外部入力端子を取っ払い、そこの穴から外へ出しました。
Bluetoothモジュールを中に入れたまんまはまずいので、どうやって外に出すのかがポイントになりますね。
組立てが終われば最後に一通りの機能検査をして終わり。
Bluetoothでの音楽再生はこんな感じになりました。↓

不要になったBluetoothのワイヤレスイヤホンがあれば、今回のようにアンプを内蔵したスピーカー内部に取り付けて、「ワイヤレススピーカー」に改造する事が可能です。
音質もそんなに悪くはないので(回路に依存するけど)、メリットもそこそこあるんじゃないかと思います、改造にかかる費用はほぼ¥0ですし。
興味ある方は、是非一度スピーカーのワイヤレス化にチャレンジしてみて下さい。

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ロビヲ@野江内代です。
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