当初、デジタルマルチメータIC(ICL7139)とラズパイの接続を試みていたのですが、結果的にあまりニーズがないことや、7セグメントの逆デコードは空しいこともあって、卓上で利用できるテスタ製作に方向転換しました。
基本機能はICL7139 + LCDで賄えるのですが、モード切替の部分をボタン一つで切り替えできるようにPICを使ってコントロールする構成にしました。プッシュボタンを押すことで、
DC V/AC V/Hi Ω/Lo Ω/A (mAとμAはスイッチ切り替え)
と順番に切り替わります。
電池駆動ということもあり、機械的スイッチはラッチングリレーを利用して、消費電力を抑えた設計です。
PICはピン数的には8ピンのPICで十分だったので、手持ちのPIC12F1840を利用しました。
基本構成はこちらのようになります。
回路図、BOMとMPALB X IDEのプロジェクト一式はこちらに保管しました。
ICL7139の部品の値と決め方などは、こちらのページを参照してください。
PICのプログラムはMPLAB X IDEでMCCを利用したものです。MCCのおかげでコードは非常に簡単になりました。
プリント基板はJLCPCBに発注しました。5枚で約2,000円です。
まずはホットプレートリフローを使って表面実装部品を中心にはんだ付けし、その後スルーホール部品のはんだ付けを行いました。
なかなかそれっぽくできました。
動作切り替えはスイッチを押すことで順番に切り替わります。
これを作成したのは、現在手持ちのDVMがどうしても大き目で、卓上でブレッドボードなどを並べてちょっと電圧みたいなという時に、取り回しが難しいことも理由の一つでした。
卓上でブレッドボードなどとの接続をしやすくするために、入力端子は以下のような形にしました。
メスのピンヘッダがついており、ブレッドボードとの接続はジャンパ線で簡単にできるようになっています。
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keitanak
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2023/08/27
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(メッセージ: 初版)
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