シングルボードコンピュータ
マイコンボードの一種。わかりやすく言えばパソコンを低スペックにしたボードで、周辺機器を接続すると小型パソコンとして使える。Raspberry Piが代表格である。
目次
概要
シングルボードコンピュータは、パソコンから機能を削減したボード。
キーボードやマウス、ディスプレイなどを接続すれば小型パソコンとしても使える。Raspberry Piが代表である。
歴史
2008年、シングルボードコンピュータの先駆けと言われる「BeagleBoard」(初代)が発売され、専門的な知識を持つ人たちの間では話題になった。
2012年、安価で高性能を実現した初心者向けのシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」が発売。シングルボードコンピュータの存在が広く認知されるようになった。
2013年以降、多様な特徴を持ったシングルボードコンピュータが各社から販売されている。特に「Raspberry Pi」の名称から「~ Pi」と名付けられた製品が多い。
特徴
基本的にシングルボードコンピュータと呼ばれるものは、以下の4つを備えている。
- CPU(マイクロコントローラやSoC(システムオンチップ)の場合が多い)
- 周辺機器
- 入出力インターフェース
- コネクタ
パソコンのように使える
シングルボードコンピュータは利便性を高めるために、あえて性能を低くしたパソコンである。パソコンとしての便利な機能を削減したため、手頃な価格で入手できる。
また、多くの製品で以下のことが可能である。
マイコンボードとしても使える
パソコンのように使える一方で、GPIOピンなどを備えているためガジェット開発にも活用できる。
ただし消費電力が大きい傾向があるため、電源確保が難しい組み込み開発用にはワンボードマイコンを使うのが一般的。
主な製品一覧
- Raspberry Pi
- BeagleBoard
- IchigoJam
- Intelシリーズ(Galileo,Edison,Joule)
ワンボードマイコンとの違い
Arduinoに代表されるワンボードマイコンとの違いは、マイコンボードを参照。