Arduino_MKR_VIDOR_4000
Arduino MKRシリーズのマイコンボード。Arduino MKR ZEROを基に作られており、主な仕様はMKR ZEROと同じである。Arduino初のFPGAを搭載している。
目次
概要
Arduino MKR VIDOR 4000はArduinoで初めてとなるFPGAを搭載したマイコンボード。
FPGAとは「Field Programmable Gate Array」の略語で、ユーザが構成をプログラムできる集積回路のことである。
ただし、搭載されているu-blox NINAW102が技適を取得していないため、オンボードモジュールを使用したWi-FiやBluetooth接続は不可。
特徴
Arduino MKR NB 1500のマイコンは、Atmel SAMD21と、Wi-FiとBLE通信が可能なu-blox NINAW102に加えて、Intel製のFPGA Cyclone10を採用。
さらにECC508暗号化チップやマイクロHDMIコネクタ、MIPIカメラコネクタ、最大25個のユーザープログラマブルピンを備えたMiniPCI Expressコネクタを搭載している。
3つのプロセッサ
VIDOR 4000は3つのプロセッサを搭載している。
Atmel SAMD21
このマイコンチップは他のMKRシリーズにも使われているため、基本的な構造はMKRシリーズに準拠する。
FPGAとSAMD21間はシームレスに通信が行われる。
U-blox NINA-W102
Wi-FiやBLE(Bluetooth Low Energy)での通信が可能。
Arduino Uno WiFiやArduino MKR WiFi 1010にも、NINA-W102を搭載している。
Intel Cyclone10
Intel製のFPGA。以下の特徴を持つ。
- 高速DSP向けに16Kロジックエレメント
- 504KbitのエンベデッドRAM
- 56個の18×18bitHW乗算器
また、オーディオおよびビデオ処理用の高速DSP動作にも使用できる。
開発環境
Arduinoの開発環境についてを参照。
仕様
Arduino MKR VIDOR 4000
バージョン | |
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マイクロコントローラ | SAMD21 Cortex-M0 + 32ビット低消費電力ARM MCU |
動作電圧 | 3.3V |
SRAM | 32KB |
フラッシュメモリ | 256KB |
SDRAM | 8MB |
QSPIフラッシュ | 2MB(ユーザーアプリケーション用に1MB) |
ワイヤレス接続 | Wi-Fi / BLE |
長さ | 61.5mm |
幅 | 25mm |
FPGA | Intel Cyclone 10CL016 |
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インターフェース | デジタルIO: 22ピン(全てのピンがPWM可) / UART ×7(最大) / SPI ×7(最大) / I2C ×7(最大) / Mini PCI-Eスロット / MIPIカメラコネクタ / 映像出力: Micro HDMI |
動作電圧 | 3.3V |
DC電流 | IOピンあたり: 4または8mA |
メモリ | フラッシュメモリ: 2MB / 8MB SDRAM |
クロックスピード | 48MHz~200MHz |
マイクロコントローラ | ATSAMD21(Arm Cortex-M0+) |
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通信 | Wi-Fi(U-blox Nina-W102) |
対応バッテリー | Li-Po単セル(3.7V,700mAh) |
動作電圧 | 3.3V |
インターフェース | デジタルIO ×22, PWM ×12, アナログ入力 ×7(ADC 8/10/12 bit), アナログ出力(DAC 10bit), UART, SPI, I2C |
外部割り込み | 8 |
メモリ | フラッシュメモリ: 256KB / 32KB SRAM |
クロック速度 | 32.768kHz(RTC), 48MHz |
サイズ | 83mm × 25mm / 重さ: 32g |