目次
概要
EEPROMとは、書き換え可能な読み取り専用メモリのこと。
「Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory」の頭文字を取った単語で、E2PROMと表記することもある。読み方はイーツーピーロム、イースクエアピーロム、ダブルイーピーロムなど複数ある。
電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリと呼ばれるタイプで、パソコンの環境設定などいちいち消えると困る情報を格納するためのメモリとして使われる。
チップ内部で高い電圧を発生させることで消去・書き込みが可能。
データを保持できる期間は10年が目安とされており、それ以上経過するとデータが消去された状態になってしまう。また書き換え耐久回数は10万回と言われており、頻繁に書き換える目的で使用する場合には不向きである。
種類
EEPROMは大きく、シリアルバス型とパラレルバス型に分類できる。
パラレルバス型はシリアルバス型より単純で速度も速いが、シリアルバス型のほうが構造上小さく作れるため、シリアルバス型が一般的である。
よく使われるシリアルバスの規格は以下の通り。
- SPI
- I2C
- マイクロワイヤ
- UNI/O
- 1-Wire
フラッシュメモリとの違い
同じ不揮発性メモリに分類されるフラッシュメモリはEEPROMの一種で、消去方法の違いによって分類される。構造上の問題で、同じ容量のEEPROMよりフラッシュメモリのほうが小さく作れる。
- バイト単位の消去:EEPROM
- ブロック単位の消去:フラッシュメモリ
EPROMとの違い
EEPROMとEPROMの違いは、消去方法である。
EPROMは紫外線で消去するのに対し、EEPROMは内部の電圧を上げることで消去する方式。書き込みへの耐久性が高いのはEEPROMである。