LilyPad_Arduino_Simple

概要

LilyPad Arduino Simpleは、電子テキスタイルとウェアラブルプロジェクトの開発に最適なLilyPadシリーズのマイコンボード。

電気を通す糸で布地に縫い付けて使えるのが特徴。

LilyPadシリーズはLilyPad Simpleの他に、LilyPad Arduino USB、LilyPad Arduino Main Board、LilyPad Arduino SimpleSnapがある。

特徴

LilyPad SimpleはATmega328を基に作られたマイコンボード。

価格は19.95ドル。日本円では約2,200円で販売されている。

直径50mmで、基板自体の厚さは0.8mm、パーツが付いた状態で約3mmである。

LilyPad SimpleにはオンボードUSBシリアルアダプタやUSBコネクタがないので、FTDI互換アダプタを使用する必要がある。

電源

LilyPad Simpleはバッテリーの使用を念頭に設計されている。

外部電源として使用できるのは2.7～5.5Vの電源で、3.7VのLi-PoバッテリはオンボードのJSTコネクタに直接差せる。

ボードにはJSTコネクタとリチウムポリマー電池用の充電回路が内蔵されている。

MCP73831 LiPoバッテリ充電チップも含まれており、FTDIとバッテリ両方に接続されているときはFTDIの電源がバッテリを充電する。

スイッチ近くのLEDが点灯しているときはバッテリ充電中である。

また、LilyPad Simpleはオンボードのスイッチでオンオフを切り替えできる。

入出力

LilyPad Arduino Main Boardと比べてIOピンが9ピンしかない。

これらのIOピンは5Vで動作し、各ピンの最大電流は40mAである。

利用上の注意点

5.5V以上の電力を供給するとボードが壊れる恐れがある。

洗濯時の注意点

LilyPad Simpleは水洗い可能だが洗濯する際は以下の点に注意する。

• 冷たい水で手洗いしてドリップドライを推奨
• 中性洗剤で洗うこと
• 洗う前にバッテリを取り外す
• ドライクリーニングや乾燥機NG

開発環境

Arduinoの開発環境についてを参照。

自動リセット

ボード上にリセットボタンがあるが、アップロード時にソフトウェア側で自動リセットされてブートローダが起動するように設定されている。

ブートローダは、ボード上のリセットボタンを押しても起動できる。

仕様

参考

• Arduino（公式）