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suki_eli 2021年01月30日作成 (2021年12月08日更新)
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YAHA+ClassAAポタアン

YAHA+ClassAAポタアン

きっかけ

真空管を用いたポタアン(ポータブルヘッドホンアンプ)に興味があったが、買うとそこそこ高くつくので自作した。せっかくなので既製品ではあまり見かけないMT管を使用し、空中配線で攻めてみた。

ざっくり概要

YAHAアンプをご存知だろうか?真空管には、通常100V〜250V程度の電圧をかけるのが常識、というよりかはそういうモノなのだが、そこをあえて低電圧で駆動してみる回路だ。今回の用途にピッタリだし、私はチキンなので素晴らしいと思った。偉大な先人によるとカソードフォロワにすると良いらしいのでそれで進めた。
ClassAA回路というのはTechnicsのアンプに搭載されていた“擬似A級”回路のひとつだ。面白そうなので出力段に採用。

使用したもの

買ってきた部品類
(下表は参考程度にどうぞ……)

部品 個数 備考
フィルムコンデンサ 0.22μF/50V 2
音響用のやつ330μF/16V 2 ニチコンの金ピカ
同上1000μF/16V 2 同上。かっこいいので採用
3端子3.5mmジャック 2 パネル取り付け用
金属皮膜抵抗1MΩ 2 1/4W
47kΩ 2 以下同上
3.3kΩ 6
1kΩ 2
820Ω 2
100Ω 2
33Ω 2
10Ω 4
真空管12AU7 1 エレクトロハーモニクスのもの
真空管ソケット 1 デカくて結局使わなかった(後述)
NJM5532DD 1 気分です
NJM4556ADD 1 雰囲気
ボリュームAカーブ50kΩ 1 良いらしいと噂のマルツR1610G
つまみ 1
トグルスイッチ 1
DCDC 1 12V1A出力できそうなもの(後述)
電池ボックス 1 単3×4本
ケース 1 タカチMX-2-8-13 SG(注:無加工では真空管が入らない)
ネジ、導線他

※真空管ソケットについて
手持ちのパネル取り付け用だと当然収まらなかったので、端子を引っこ抜いて使用した。

※DCDCについて
中華通販やAmaz◯nでよく見るXL6009を使用した昇圧回路基板を使用。確か千石電商で購入したが現在見当たらない気がする。

製作!

口下手なので写真多めでお送りします。

なんとなくスケッチして
初期構想
位置を合わせてパネルに穴を開け取り付けた。(映り込み……)
フロントパネル
困ったことに真空管径がケース内寸より長かったので、強引に削って回避。(削りすぎて穴あけたのは内緒です)
内側
裏蓋は、電池ボックスごと出し入れできるように六角穴付きボルトで留めることにした。ケースにガムテープを巻いてタップ切り。
M3
ここからハンダ付け
大体行き当たりばったりだがなんとかなった! 否、なんとかしたのだ!
フロントパネル裏のIN端子とボリューム周り。
多分一番綺麗なとこじゃないかと思う
ケースはアルマイト加工されているが一応ポリイミドテープを貼った。
ちょっとずつ繋げながら部品配置を考える。コンデンサは大きい!表面実装を買わなかったことに少し後悔。
現場検証
出力段のオペアンプ周りを作った。
手前と奥のクオリティの差
これを一番上層に乗せて配線。
結局、コンデンサは下に潜らせることにした。
左のI/O周りが一番難しかった
銅線を伸ばして……(本当は錫メッキ線でやりたかったが無理、泣く泣く妥協)
先には真空管ソケットから摘出した金具をつけてある
真空管に挿して完成!むしろ一本ずつ挿せてよかったかも知れない。

まとめ

かれこれ半年近くかかってしまったが、とりあえずちゃんと音が出たのでよかった。苦労の分プラセボ効果で良く聴こえる。もっと空中配線で攻めて、いい音にしたい。

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ただの学生です。アンプとかArduinoとか電波とかで遊んでます。
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