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Ketunorobio 2020年05月05日作成 (2022年01月04日更新)
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「ラズベリーパイの電源を遠隔操作」リレー付き赤外線モジュールを使う

「赤外線モジュール」を使ったラズパイの電源を遠隔操作できる方法をまとめたいと思います。

電源の遠隔操作が出来れば、何かと役立つ事はあるかと思います。

今回は電源にモバイルバッテリーを利用する事を前提に進めたいと思います。

使用するもの

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・リレー付き赤外線モジュール(赤外線リモコン付き) × 1
「volflashyリレーモジュール1チャンネル5VLED赤外線リモコン学習ボードマイコン用」

・USBケーブル(microUSB) × 2

・モバイルバッテリー(USBポート×2) × 1

・ジャンピングワイヤー(メス-オス) × 2

・Nature Remo(スマートリモコン) × 1

・ラズベリーパイ × 1

回路図

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簡易的なものですが一応載せておきます。
「リレーモジュール」にモバイルバッテリから5V給電、そしてモバイルバッテリからラズパイの5V給電の間にリレーモジュールをかます形になります。

Nature Remoは外部からの遠隔操作時に必要になります。

USBケーブルの加工

リレーモジュール用電源ケーブル

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USBケーブルを任意の箇所でカット、microUSB側のケーブルは破棄します。タイプA側のケーブルの被覆を剥いて赤の導線(+5V)と黒の導線(GND)にジャンピングワイヤーをつなげます。つなげた箇所は半田つけ。

データライン(緑と白)の導線は使用しないのでカットします。

ラズパイ用電源ケーブル

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ラズパイの電源になるので、リレースイッチを間に挟む加工をします。

USBケーブルを任意の箇所で被覆だけを剥がし、赤(+)だけカット。適当な長さで赤色の導線の被覆を剥いておきます。この赤色の導線はリレースイッチにつなげる事になります。
※写真は間違えて全部カットしちゃったんで赤以外はんだ付けしてます。

リレースイッチ開閉設定

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購入時はリモコンのボタン操作が、押し続ければ閉回路、離せばオープン、つまり押せばスイッチが入るけど離した瞬間スイッチが離れる設定になってるので、ここを以下の手順で調整します。

1・作成したリレーモジュール用電源ケーブル5Vを接続(極性注意)。5V電源はモバイルバッテリーとします。

2・リレーモジュールの赤LEDが点灯しているのを確認後、リレーモジュールにあるボタンスイッチを長押し。LEDが点滅に変わればボタンスイッチを離します。点滅の状態で付属の赤外線リモコンのON,OFFボタンのどちらかを押すと、赤LEDが点灯に戻ります。これで先ほど選択したON,OFFいずれかのボタンが以後のリレー開閉ボタンになります。ちなみに登録できるボタンは1つのみです。。なぜか2つあるんですけど、ONで登録しても、ON,OFF兼用で使えます。

3・黒色のショートピンを外します。これで設定完了。登録したボタンを1回押すごとにスイッチの開閉が保持されるようになっています。ちなみに閉回路時は緑LED点灯。オープン時は緑LED消灯になります。

※ちなみに押したときだけ閉回路に戻したい場合は、ショートピンを付けるだけで戻ります。

Nature Remoリモコン登録

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外部より遠隔操作で電源操作するため、「Nature Remo」に赤外線リモコンのボタン(先ほど設定した方のボタン)を学習させます。

※Nature Remoは各種赤外線リモコンを学習させる事できるデバイスで、一度学習させればその後はスマホ1つで登録させた家電を操作できるようになります。オンラインサーバーと連携できるので、遠隔操作も可能になります。

動作テスト

オープン確認

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緑LED消灯状態、つまり回路が開いているリレースイッチがOFFの状態でリレーモジュールのケーブルをねじ止めする端子3つの間をそれぞれテスターにて導通確認します。測定不能の表示が出れば問題なく回路が開いている状態。

閉回路確認

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緑LED点灯状態の閉回路、つまりリレースイッチONの状態で、リレーモジュールのケーブルをねじ止めする端子3つの間をそれぞれテスターにて導通確認します。ほぼ0オームなら問題なくリレースイッチが動作しています。

遠隔操作確認

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スマホでNature Remoアプリから登録した電源ボタンを操作し、リレースイッチのON,OFFを確認します。

WIFIをOFF、つまり携帯電話網経由で確認することで、確実に遠隔操作出来ている事が分かると思います。

完成テスト

電源ON

ラズパイ用の電源ケーブル、加工した「赤」の導線をリレーの3端子、どこでもいいので2か所に2本の導線をねじ止めします。

リレーはOFFの状態でラズパイにmicro USBを挿入します。まだ電源は入らないはずです。

その後、スマホのNature Remoアプリから登録した電源ボタンを押します。無事電源が入れば成功です。

電源OFF

SSH接続でシャットダウンのコマンドを入力後、スマホから電源ボタンを押します。

ラズパイのLEDランプが消えれば成功ですね。

まとめ

今回使用した赤外線リレーモジュールは¥400程で手に入ります。非常に安価で電源の遠隔操作が出来る仕組みを作れます(外部からの操作はNature Remo使ってますけど)。

用途としましては、例えばモバイルバッテリーを使用している事からラズパイを壁コンセントを気にせず好きな場所に配置できるようになり、外部から家のラズパイを操作したいとき、常にラズパイの電源をON状態にしておく必要が無くなります。

また、ラズパイだけでなく他にも用途はあると思います。

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ロビヲ@野江内代です。
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