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概要
AVRとは、初心者にも扱いやすいマイクロコントローラである。
「AVR」という製品名は、開発者2人の名前とAVRの設計手法であるRISCに由来している。
1975年に開発されたPICの後発として、1996年に発売。開発したAtmel社はPIC開発を行うMicrochip社に買収されたが、AVRの製造・販売は現在も継続している。
性能面はそこまで大差はないが、PICの弱点をカバーしており扱いやすいとされている。ただし、PICより歴史がないため、初心者向けの書籍や日本語の資料が少ないとも言われる。
初期のArduinoに搭載されていたことで注目が集まり、それをきっかけにAVR単体で開発をする人も増加した。
ちなみに、現在のArduinoに搭載されているマイコンの多くはARMである。
特徴
AVRはCPU、メモリ(RAM / ROM)、IOなどコンピュータに必要なものが1チップになっており、ROMに書き込まれたプログラムで制御される。
フラッシュメモリを内蔵しており、プログラムの書き換えが可能。ハーバード・アーキテクチャと呼ばれる構造のため、処理速度が速いのが特徴である。
開発環境
統合開発環境「AVR Studio」が提供されている。WinAVRを使えばC言語でも開発できる。
種類
AVRには、初代モデルの90sシリーズ、容量の大きいMegaシリーズ、消費電力の少ないTinyシリーズなどたくさんの種類があり、どれも200円~300円ほどで購入できる。
これまでに販売された製品の中で生産が終了したものも数多くある。