LilyPad_Arduino_USB
Arduino LilyPadシリーズのウェアラブルマイコンボード。従来のLilyPadと違い、USB接続機能を内蔵しているマイコンを搭載しているため、USBシリアルアダプタが不要なのが特徴。
目次
概要
LilyPad Arduino USBは、ウェアラブルプロジェクトの開発に最適なLilyPadシリーズのマイコンボード。
電気を通す糸で布地に縫い付けて使えるのが特徴。
LilyPadシリーズはLilyPad USBの他に、LilyPad Arduino Main Board、LilyPad Arduino Simple、LilyPad Arduino SimpleSnapがある。
特徴
LilyPad Arduino USBはATmega32U4を基に作られたマイコンボード。
価格は24.95ドル。日本円では約3,000円で販売されている。
サイズは直径約50mmの円形、ボード自体の厚さは8mmという小ささである。
ATmega32U4を搭載
従来のLilyPadと違ってUSB接続機能を内蔵しているATmega32U4を搭載しているため、別のUSBシリアルアダプタが不要。
パソコンに接続すると、LeonardやNanoと同じくマウスやキーボードといったデバイスとして表示される。
ATmega32U4は、USB経由でシリアル(CDC)通信をすることも可能である。
入出力
LilyPad Arduino USBは3.3Vの電圧で動作する。
9つのデジタルI/Oピンのうち、4つはPWM出力として、4つはアナログ入力として使用可能。
各ピンは最大40mAを供給または受信でき、20~50kΩの内部プルアップ抵抗を備えている。
電源供給
LilyPad USBへの電源供給はmicroUSBで接続する方法か、3.7V LiPoバッテリに接続する方法がある。
どちらもMIC5219によって動作電圧である3.3Vで安定化されている。
電源はオンボードスイッチでON/CHG(OFF)の切り替えが可能。CHG側にあるとボードは動作しない。
両方の電源に繋がっているときはUSB電源でMCP73831 LiPoバッテリ充電チップを充電する。
充電中は「CHG」の文字の上のLEDが点灯した状態になる。
開発環境
Arduinoの開発環境についてを参照。
自動リセット
ボード上にリセットボタンがあるが、アップロード時にソフトウェア側で自動リセットされてブートローダが起動するように設定されている。
LilyPad USBにはUSB接続機能を内蔵しているプロセッサを使用しているため、リセットするたびに一時的にUSB接続が切断されてしまう。
ブートローダは、ボード上のリセットボタンをすばやく2回押すことでも起動する。
仕様
バージョン | LilyPad Arduino USB |
---|---|
CPU | ATmega32U4 |
メモリ | 内蔵フラッシュメモリ: 32KB(内4KBはブートローダーが使用) / 2.5KB SRAM / 1KB EEPROM |
動作電圧 | 3.3V |
入力電圧 | 3.8V ~ 5V |
IO | デジタル入出力 ×9, PWM ×4, アナログ入力ピン ×4 |
外部割込み | 2(2,3) |
LED | TX, RX, ON, CHARGE, LED(13番ピン) |
USBポート | microUSB Type-B |
ボタン | リセット |
IOピンあたりのDC電流 | 40mA |
クロック速度 | 8MHz |
電源 | 3.7V LiPoバッテリ |
対応バッテリー | 3.7V LiPoバッテリ |
サイズ | 50mm × 8mm |
参考
- Arduino(公式)