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thunder5178 2020年05月04日作成 (2020年05月06日更新)
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Arduino Web Editorを使ってみよう!アカウント作成とLチカ(LED点滅)

この記事では、Arduinoの始め方として、WebブラウザでArduinoのコードが書ける「Arduino Web Editor」の使い方と、サンプルプログラムとしてLEDを点滅させる方法を説明したいと思います。

この記事でできること

Arduino Web Editorの使い方とLチカ(LEDの点滅)

Arduinoとは

ArduinoはAtmel社のAVRマイコンを搭載し、入力と出力のI/Oポートを備えた開発ボードです。

開発言語はC言語に似た独自のArduino言語を使用しており、C言語で記述するよりも比較的少ない行数で記述できます。

Arduinoの種類

ArduinoにはI/Oポートもワンボードにまとまっている入門機の「Arduino Uno」、DIPタイプ(差し込み)の「Arduino Uno」、「Arduino Uno」と 比べてI/O数が多い「Arduino Mega」などがあります。

今回は比較的安価で、I/Oポートも兼ね備えた「Arduino Uno」を使って説明します。

この記事では、Arduino Uno R3を使用します。ちなみにR3の「R」はRevisionの頭文字で、Arduino Uno(無印)、Arduino Uno R2と経て改良されてきました。

Arduino Unoの入手(必要に応じて動作確認用LEDも)

Arduino Unoはスイッチサイエンス秋月電子通商などから購入します。

必要に応じて動作確認用のLEDを購入すると良いでしょう。
LEDを使用する場合は抵抗内蔵型LEDを使用すれば、抵抗を接続する必要がないので便利です。
Arduinoと一緒に秋月電子通商などから購入します。

また、パソコンとArduino Unoを接続するために、USB A - USB Bケーブルが必要です。

※Arduinoの出力ポートに通常のLED(抵抗なし)をそのままつなぐと、電流が流れすぎてしまい、最悪の場合壊れてしまうので注意!

Arduino Web Editorを使うために

Arduino Web Editorとは

「Arduino IDE」という開発ツールをダウンロードしてPCからArduinoに書き込みするのが一般的でした。

対して「Arduino Web Editor」はWebブラウザからArduinoの開発ができます。

Arduino Createのアカウント作成

Arduino Web Editorを使用するため、Arduino Createアカウントを作成します。

https://create.arduino.cc/にアクセスします。

右上の「SIGN IN 」をクリックし、Arduino Createのアカウントを作成します。

画面が切り替わったら、ページ右側の「CREATE A NEW ACOUNT」をクリックします。

下記の情報を入力します。

  • ユーザーネーム
  • メールアドレス
  • パスワード
  • パスワード(確認用)

チェックマークが4つありますが、プライバシーポリシーの確認とサービス利用に同意する1番上だけチェックすればOKです。(下3つはニュースレターを受け取るなどの同意です)

Arduino Createのチェックマーク

全て入力したら、「CREATE ACCOUNT」ボタンをクリックします。
入力したメールアドレスにメールが届くので、認証します。

Arduino Createにログイン

入力したメールアドレス(またはユーザーネーム)とパスワードを入力してログインします。

Arduino Create Pluginのインストール

ログインしたら、Arduino Create Pluginをインストールします。

「Getting Started」をクリックしてください。

ページ最下部にある「Install Arduino Create Plugin」をクリックします。

キャプションを入力できます

Arduino Web Editorの立ち上げとArduino Unoの接続

Arduino Create Pluginのインストールが完了したら、Arduino Web Editorを立ち上げます。

Arduino Createのトップページに移動して、「Arduino Web Editor」をクリックします。

Arduino Web Editorを立ち上げたら、使用するArduinoボードを選択します。今回は「Arduino Uno」を使用するので、画面中央上部のセレクトボックスから「Arduino Uno」を選択してください。

キャプションを入力できます

USBケーブルでArduino Unoと接続します。
Arduino Unoの電源は、USBから供給可能なのでそのまま使用が可能です。(他にDCジャックで供給する方法もあります。)

LEDを点滅させるサンプルプログラム

Arduino Web Editorの準備ができたら、下記のサンプルプログラムを実行してみます。
下記はデジタル13番ピンを出力に設定、High出力とLow出力を1秒間ごとに交互に切り替えています。

LEDを1秒間点滅させるプログラム

#define LED_PIN 13 #define WAIT_TIME 1000 void setup() { pinMode(LED_PIN,OUTPUT); } void loop() { digitalWrite(LED_PIN,HIGH); delay(WAIT_TIME); digitalWrite(LED_PIN,LOW); delay(WAIT_TIME); }

サンプルプログラムのVerifyとUpload

サンプルプログラムのVerifyとUploadを行います。

左側のチェックマークがVerify&Saveボタン、右側の「→」ボタンがUpload&Saveボタンです。

サンプルプログラムを書き込んだら、「Verify&Save」ボタンをクリックします。
問題がなければ、「Success:~」と表示されます。

Arduino Unoに抵抗内蔵型LEDを挿す

Arduino Unoに抵抗内蔵型LEDを挿します。

Arduino Unoのポートにそのまま挿して使用する場合は、抵抗内蔵型LEDを使用してください。
通常のLEDを使用する場合は、ブレッドボードなどを使ってLEDに抵抗を直列につなぎます。

また、LEDには正しい向きがあり、向きを間違えるとLEDは光りません。

サンプルプログラムでは、Arduino Unoの13番ポートをプラス出力してLEDを光らせるようになっているので、LEDのプラス側であるアノード側を13番ポートに接続します。

足が長い方がプラス側のアノードです。13番ポートには足の長い方を接続、LEDの足が短い方はGNDと書かれたポートに接続してください。

サンプルプログラムの書き込み

Arduino UnoにLEDを接続したら、Uploadボタンを押してサンプルプログラムを書き込みます。

正常に動作していれば、LEDが1秒間隔で点滅(Lチカ)します。

まとめ

今回紹介したArduino Web Editorを使えば、会社のパソコンや自宅のパソコンどちらからもArduinoの開発ができます。

Webブラウザから開発できる環境は増えており、IoTデバイスの開発とは相性が良いですね。

ぜひArduino Web Editorをお試しください!

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はじめまして。プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます。 本業はメーカーの電気・システム設計をしており、趣味で電子工作やプログラミングをしています。 ご覧いただいた皆様の参考になれば幸いです。 また、個人では電子工作や電気関連のブログを運営しております。 ご一読いただけると嬉しいです。 https://thunderblog.org/
  • thunder5178 さんが 2020/05/04 に 編集 をしました。 (メッセージ: 初版)
  • Opening
    HakoHiroのアイコン画像 HakoHiro 2020/05/04

    抵抗内蔵型LED今まで気が付きませんでした。早速、秋月電子通商のお気に入りに追加しました。次回からはこれにしようと思います。

    thunder5178のアイコン画像 thunder5178 2020/05/06

    抵抗内蔵型LED今まで気が付きませんでした。

    コメントありがとうございます。
    単にLEDを光らせるだけならば、ブレッドボードや抵抗なしで使用できるので便利です!

    1 件の返信が折りたたまれています
  • thunder5178 さんが 2020/05/06 に 編集 をしました。
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