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rily 2026年09月27日作成 (2026年09月28日更新)
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差動増幅回路のゲイン

差動増幅回路のゲイン

この前ディスクリートヘッドホンアンプを作ったわけですが、差動増幅回路をゲインを導出して公開しておきますね。オペアンプとかアンプを作るときに参考にしてください。

差動増幅回路のゲイン

JFET


次に初段のゲインを求めます。一つのJFETに流れるテール電流ItI_{t}が流れているときの相互コンダクタンスをgm(It)g_{m(I_{t})}とします。

AV(JFET)=VoutVin=ItR1Vin{A_{V(JFET)}=\frac{V_{out}}{V_{in}}=\frac{I_tR_1}{V_{in}}}

このときgmg_mによって流れる電流ItI_tは

It=gm(It)Vin{I_t = g_{m(I_t)}V_{in}}

つまり

AV(JFET)≃gm(It)R1{A_{V(JFET)}\simeq g_{m(I_{t})}R_1}

ですね。
近似値となるのは、gm(It)g_{m(I_t)}がItI_tによって変化するからです。
つまりゲインG(JFET)G_{(JFET)}は

G(JFET)≃20log10(gm(It)R1){G_{(JFET)}\simeq 20\log_{10}(g_{m(I_{t})}R_1)}

gm(It)g_{m(I_t)}はItI_tを増やすことによって増加するため、ItI_tを増やすことによりゲインG(JFET)G_{(JFET)}も増えます。

BJT

キャプションを入力できます
同じく差動増幅回路なので

AV(BJT)=VoutVin{A_{V(BJT)}=\frac{V_{out}}{V_{in}}}

ここでBJTの相互コンダクタンスgm(It)g_{m(It)}によるItI_tは

It=gm(It)Vin{I_t=g_{m(I_t)}V_{in}}

このときgm(It)g_{m(It)}は

gm(It)=ItVT{g_{m(It)}=\frac{I_t}{V_T}}

ボルツマン定数kkと熱力学温度TT、電気素量eeで熱から得られた電子のエネルギーをeVeVとすると

eV=kT→VT=k(273+t)e{eV=kT\to V_T=\frac{k(273+t)}{e}}

gm(It)=eItk(273+t)=1.16×104×It273+t{g_{m(I_t)}=\frac{eI_t}{k(273+t)}=1.16\times 10^4\times \frac{I_t}{273+t}}

つまりItI_tは

It=eItk(273+t)=1.16×104×It273+tVin{I_t=\frac{eI_t}{k(273+t)}=1.16\times 10^4\times \frac{I_t}{273+t}V_{in}}

そしてVoutV_{out}は

Vout=ItR1=1.16×104×ItR1273+tVin{V_{out}=I_tR_1=1.16\times 10^4\times \frac{I_tR_1}{273+t}V_{in}}

つまり増幅率AV(BJT)A_{V(BJT)}は

AV(BJT)≃1.16×104×R1It273−t{A_{V(BJT)}\simeq 1.16\times10^4\times \frac{R_1I_t}{273-t}}

ゲインG(BJT)G_{(BJT)}は

G(BJT)≃20log10{1.16×104×R1It273−t}{G_{(BJT)}\simeq 20\log_{10}\{1.16\times10^4\times \frac{R_1I_t}{273-t}\}}

ItI_tとR1,R2R_1,R_2を同じ条件としたとき、ゲイン(増幅率)はJFETよりBJTのほうが大体大きくなります。
JFETのときと同様、ItI_tを増やすことによりゲインG(JFET)G_{(JFET)}も増えます。

ゲインまとめ

  • JFET

AV(JFET)≃gm(It)R1{A_{V(JFET)}\simeq g_{m(I_{t})}R_1}

G(JFET)≃20log10(gm(It)×R1){G_{(JFET)}\simeq 20\log_{10}(g_{m(I_{t})}\times R_1)}

  • BJT

AV(BJT)≃1.16×104×R1It273−t{A_{V(BJT)}\simeq 1.16\times10^4\times \frac{R_1I_t}{273-t}}

G(BJT)≃20log10{1.16×104×R1It273−t}{G_{(BJT)}\simeq 20\log_{10}\{1.16\times10^4\times \frac{R_1I_t}{273-t}\}}

ちなみに、片方の出力(Vout+V_{out}+あるいはVout−V_{out}-)のみを使用する場合、AVA_Vは半分になります。つまりGhalf=G−log10(2)G_{half}=G-\log_{10}(2)になります。

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elchika、通知が多重で届いたりキャッシュがおかしいような…バグってませんかね?
  • rily さんが 前の日曜日の20:38 に 編集 をしました。 (メッセージ: 初版)
  • rily さんが 前の日曜日の20:45 に 編集 をしました。
  • rily さんが 前の日曜日の20:48 に 編集 をしました。
  • rily さんが 前の月曜日の0:50 に 編集 をしました。
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