Arduino_101

概要

Arduino 101は、IntelとArduinoの共同開発で生まれたIntel Curie搭載ボード。

Curieは6軸加速度センサとジャイロスコープを内蔵しているため、動作を認識できるのが特徴である。

しかしCurieの生産終了に伴い、101も販売を終了。後継品の発売も未定としている。

スマホでの制御を想定した構成で、Bluetooth接続も可能。

初心者向けのArduinoボードは、101の他にも、Uno、Leonardo、Micro、Nanoなどがある。

特徴

101はIntel Curieを基に作られたマイコンボード。

Uno R3と同じフォームファクタで、UnoとZeroの特徴を半分ずつ受け継ぎ、独自の特徴を加えている。

コネクタや周辺機器との接続性はUno、32bitマイコンを使用していることや3.3V I/OはZeroの特徴である。
上記に加えて、Intel Curieを搭載し、Bluetooth LEやモーションセンサを備えている。

ちなみに「Genuino 101」という製品も存在しているが、これはArduino 101と同じものである。
名称を変えて販売していた理由は、発売当時、販売会社が商標で揉めていたため。

オンボード

• Intel Curie
  • 6軸加速度センサ/ジャイロスコープ
  • Bluetooth LE
• デジタルIOピン：14(内4つはPWM出力可能)
• アナログ入力ピン：6
• シリアル通信・スケッチアップロード用のUSBコネクタ
• 電源ジャック
• SPI信号つきICSPヘッダ・I2C専用ピン
• マスターリセットボタン

マイコン

101は、32MHzで動作するIntel Curieを搭載している。

Curieはx86(Quark)と32bitARCという２つのコアを持ち、スケッチを最適にコンパイルする。

以下、Curieに内蔵されている機能である。

• RTC(Real Time Clock)：日付時刻の取得
• IMU(Inertial Measurement Unit)：6軸加速度センサ
• Bluetooth LE

また、Curieは動作処理とUSB接続が可能なマイコンなので、従来の多くのArduinoに搭載されていたUSB接続用のマイコンが削除となった。
その代わり、2×5ピンのJTAGポートがボード上の同じ場所に追加されている。

メモリ

101のメモリはCurieの2つのコアで共有されている。

フラッシュメモリ 384KB、SRAM 80KBのうち、スケッチで使用できるのはフラッシュメモリ 196KB、SRAM 24KBである。

電源

101への電源供給は、USB接続か外部電源(AC/DCアダプタかバッテリ)で行う。同時に複数の電源に接続した場合、電源は自動的に選択される。

外部電源

AC/DCアダプタを使用する場合、2.1mmのセンタープラスプラグをボード上の電源ジャックに差し込む。

バッテリを使用する場合、プラス極側をVinピンに、マイナス極側をGNDピンに接続する。

電源ピンは以下の通り。

• Vin：入力用。プラス極
• 5V：5Vで出力
• 3.3V：オンボードレギュレータによって調節された3.3Vを1500mAで出力。このピンを経由してCurieにも電力を供給している
• GND：マイナス極
• IOREF：基本的にはI/Oピンと同じ5Vで出力するが、3.3V駆動のシールドを接続した場合は3.3Vに調整される

入出力

101の動作電圧とIOは3.3Vで、全てのピンが3.3Vで動作する。

ピンは5Vトレラント機能によって保護されており、仮に5Vで入力してしまっても壊れない。

101が持つ主なインターフェースは以下の通り。

• デジタルIOピン：デジタル入出力が可能な20ピン
  • そのうち3,5,6,9ピンでPWM出力が可能。
• D13：オンボードLEDに接続。HIGHで点灯、LOWで消灯
• ATNピン：Zeroから実験的に追加されたピン

仕様

参考

• Arduino 101（公式）