プリンターを分解して手に入れたCCFLを使って作った、バッテリー内蔵のハンディライトを紹介します!
使用した部品
- CCFLと点灯回路(分解したプリンターより)
- アクリルパイプ(外径10mm×内径7mm)
- アクリル板(2mm)
- リチウムイオン電池(18650)
- リチウムイオン電池ホルダー
- リチウムイオン充電モジュール
- 昇圧モジュール
- スライドスイッチ
- ねじを少々
まえがき
もともと、プリンターを分解するとステッピングモータが手に入ることがあるということで、ハードオフにジャンクでプリンターなどはたくさんあって、買って分解したりしていました。スキャナーもついている機種が多く、そのようなプリンタには原稿をくっきり読み取るために光源が入っています。確かこれは家にあったプリンターが壊れたのでそれから取ったと思いますが、分解してみるとCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp, 冷陰極管)が入っていました。点灯回路がモジュール化されていたので、適当な電圧をかけたところ光らせることが出来ました。
結構明るくていろいろ使えそうなので、3Dプリンタでケースなども作って、ハンディライトを作ることにしました。
ジャンク部品を使っていて同じものは作ることは難しいのと思うので、完成までの過程について、ケースのモデリング方法や流れなどをメインにざっくり書きました。是非ご覧ください!
回路構成
充電モジュールにリチウムイオン電池と出力に昇圧モジュールの入力をつなぎ、昇圧モジュールの出力に点灯回路を接続します。途中にスイッチをつけることでライトのON/OFFをできるようにします。
ケースのモデリング
個人的な利用ならフリーで使えるFusion360を使いました。まずは、点灯回路の基板の各寸法をノギスで測ります。3Dプリンタで自分で0から作るものはCAD上で寸法を決めるだけでいいですが、既に手元にあるものをCADに起こすときはノギスがあると便利で、ある程度測れば誤差もそこまで大きくありません。
ちょっと寸法の書き込む位置とか見難くなっていますが...
(大きな誤差が無ければいいのです笑)
スケッチを終えて点灯回路の基板のサイズが分かりました。これに合わせてケースを設計していきます。
基板は水色の図形の部分です。これに合わせてできるだけ小さく作ることにしました。基板、電池、充電モジュール、スイッチの位置を決めて、ここはざっくりと寸法を測って決めました。そのほか、CCFLはアクリルパイプに入れることにしてそれを固定する部分、基板を固定するねじ穴、充電モジュールへのUSBmicroB端子を入れるための穴なども忘れずに。
蓋はよく見るとわかりますが、ケース上側の内側に切り込みが入っていると思います。ここに蓋をスライドしてはめるようにします。
組み立て
ケースを3Dプリンタで出力して出来上がったら組み立てます。点灯回路の基板をねじで固定し、電池ホルダーは裏に両面テープで固定、充電モジュールと昇圧モジュールはホットボンドで固定、アクリルパイプはねじで固定します。あと、アクリルパイプの先端は内径に合わせてアクリル板をレーザーカッターなどでくりぬき、アクリル用接着剤で蓋をします。
出来上がり!↓
完成!
まとめ
電子工作をしていると、回路の知識を得たり、今はネットで分からないことは調べることで知ることが出来ます。工作好きな人は家に工具もそろっていて、作るだけでなく分解も好きな人も多いかと思います笑。3DプリンタとCADに慣れるのにはちょっと時間がかかりそうですが、工作の幅が広がるので、興味持った方はぜひやってみてください!
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sandark
さんが
2021/02/28
に
編集
をしました。
(メッセージ: 初版)
Closed
ichir0roie
2021/02/28
1 件の返信が折りたたまれています
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sandark
さんが
2022/01/29
に
編集
をしました。
ログインしてコメントを投稿する中身はぶっちゃけ流し読みだけど…markdown使いこなしてますね!いいね!