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akira.kei 2025年05月06日作成 (2025年05月08日更新) © MIT
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Windows/MacのVSCodeでArduinoを開発する(その3)

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Macならどうなのか

M4 Mac Miniで前の記事と同じことをしても、エラーで動かない。前の記事に従って、以下の作業をする。

  1. プロファイルの設定
  2. 拡張機能のインストール
  3. Blink.inoを開く
  4. 検証Verify

ここまでやった結果はこうなった。

[Starting] Analyzing sketch 'Blink/Blink.ino' Please see the build logs in output path: /Users/XXXXX/Documents/Arduino/build [Warning] Failed to generate IntelliSense configuration. [Error] Analyzing sketch 'Blink/Blink.ino': {"code":null}

フォルダbuildは空でログもコンパイル結果もなく、Windowsの時のようにBlink.inoの赤の波線が消えたり、cpp_properties.jsonができたりしない。ネットで調べてもCopilot/Chat GPTに相談しても、Windowsからjsonを移しても何も変わらない。正直、お手上げだった。

もしかしてセキュリティ…

別件で「M4 Mac miniにしたら(何かが)ダメになった」「macOSを更新したら途端に動かなくなった」という話題があり、この時の対処が「システム設定→プライバシーとセキュリティ」以下の全てにvscodeを登録することだった。

  1. フルディスクアクセス
  2. アプリ管理
  3. デベロッパツール

いずれか一つだけでは効果がなく、再起動も必要だったような気がする(いつの間にか解消できたので)

[Starting] Analyzing sketch 'Blink/Blink.ino' Please see the build logs in output path: /Users/XXXXX/Documents/Arduino/build IntelliSense configuration updated. To manually rebuild your IntelliSense configuration run "Cmd+Alt+I" [Done] Analyzing sketch 'Blink/Blink.ino'

例

ここまでいけばWindowsと同様に「Upload」できるし、実際にUNOも思ったような反応になる。ついでだが、ターミナルとArduino IDEも登録しておいた。さらにFinderの設定で「ライブラリフォルダの表示」も有効にしておいた。これでArduino関連ツールがどこにあるのか、Finderから辿れるようになる。コンパイラパスやインクルードパスは全部ライブラリの下にある。

Macの方が使いやすい?

学生時代にはunix村、それ以降はずっとWindows村に居たのでMacの作法には未だに慣れないが、こういうトラブル対応では「使っている人数が少ないこと」がネックになっていることを痛感する。またどうやら「Apple側は開発者に高い忠誠を強要する」、つまり一見さんお断りというのをヒシヒシと感じるのだ。今回のネタもWindowsで動作確認ができていなければ「本来ならどう動くのか」がわからなかったので、Macだけなら迷宮入りだっただろう。

電子工作関連で言えばMacの出番は本来なら無いのだ。Macでもできることは別に普通にWindowsでもできる。ほとんどの場合、デフォルトの開発環境はMacよりWindowsになっている(ツールのダウンロードの並びはWindows→Mac→Linux)ように思える。M4 Mac miniが極めて高性能であることは認めるし、コンパイルも爆速だが、トラブルの際に自己解決が難しいのは大きなデメリットだろう。

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機械系エンジニアだが電子工作を趣味としている。週末はひとりバーベキュー。
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